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前書き もっといい方法がある場合、訂正願います。 私が無課金者のため、無課金基準での進め方となります。(課金のレートがなんかおかしい、そして高い気がするので;) 序盤の進め方 序盤の進め方としては、まず始めに引くガシャでモーター☆5が出るまでリセマラを行う。 絶対条件ではありませんが、レースの☆3回収等の攻略が非常に楽になります。 注意点として 1、調子に乗ってモーターを改造しすぎると、速過ぎて立体LCでCOします。 2、序盤で良いモーターをひいてVSレースをたくさんすると相手が毎回弱くてすぐ上位にランクインできる 3、2の内容を行って上位に入ると世界の誰かからチクられて垢を停止させられる ☆5モーターなら序盤は改造しなくてもしばらくは問題なく進められるはずです。 ただ、モーターには両軸と片軸の2種類があり、使えるシャーシが変わります。 両軸が当たった場合(私は2回目で片軸が当たってしまったため、当たるかどうかは不明ですが;) 両軸が使えるシャーシは、ストーリーでは第7話ステージ1まで入手出来ません。イベントレースで入手するほうが早いかも。(ガシャで当てることは可能ですが、これも運なので現実的ではないかと) ただ、そこまでドロップで手に入るモーターで辿り着けないわけではないので、我慢してそこまで進めるかどうかは個人の判断だと思われます。 あとは運が良ければ、後述で話題に上がるパーツショップに両軸用シャーシが並んでいる場合もあります。 両軸と片軸の性能差はわかりません。 シャーシの性能差は微々たる物ですが、両軸モーターの方が重量が高い為使いやすいのはあります。 ランキング上位者は両軸の同一モーターを例外なく使用しているため、モーターにもよりますが将来性は両軸に軍配が上がるのかと思われます。 ただ、これは私の主観であり、実際両軸がいいのか片軸がいいのか私の現段階では確実な事は言えませんので、大変申し訳ありませんが判断は自己責任でお願いします。 初期パーツ構成(マネーデー、材料を集めるまでの物) モーター アルトラモーター Fステー ホットロット、ブラックボーイ Mステー ホットロット、黒人少年 Rステー ホットロット、ブラックボーイ、NSAスポーツ ローラー ローラーデュアル、ブラックデュアル(ダブル、シングルどちらでもOK) リム プレートXV(ドロップS、M、Lサイズ) ホイール スポンジ(ドロップ)、ラバーGLTフュージョン(ショップ) これら全て、ドロップ、ショップにて獲得できます。ステーに関しても高価では無いので購入しやすいので揃え易いと思われます。 勿論これ以上の物をショップで購入できれば言うことありませんが極端に値段が上がるので安定してマネーデーを攻略できるようになってからをお勧めします。 レースの種類として、ストーリー・イベント・VS・タイムの現在4種類があります。 基本はストーリーを進めて、パーツドロップとパーツオプション用材料を狙って行くことになります。 (以後、ローラーやモーター等はパーツ。パーツオプション用材料は材料。) パーツドロップした場合、基本は使っているパーツのLvアップの素材にするか、売却を行うといいと思われます。 分解して部品にすることも出来ますが、複数の候補から1個ランダムに決定されるため、あまり現実的ではありません。 売却を勧める理由は、ゲーム内でガシャを引かなくてもゲーム内通貨で高ランクパーツを入手できる方法が用意されているためです。 ゲーム内機能の「ショップ→パーツショップ」に日替わりでパーツの欠片が販売されています。 この欠片をパーツごとに定められた数量「購入・収集」することによって、高ランクパーツを入手することが出来ます。定められた数量を入手したら「改造→画面右上の保存スペース→パーツ製作」で選択するとパーツを入手することが出来ます。 お勧めは欠片50-100のパーツ、最優先は各ステー(フロント・ミッド・リア)です。 これにより、ダウンフォースを格段に上昇させることが出来るので、モーターのLvアップを行ってもCOを防ぐことが出来ます。 ここまで来ると、ある程度知識はついているはずです。 VS 1週間毎、月曜日9時にリセットです。リセット時の個人順位とチーム順位によって貰える報酬が変わります。 2時間で1枚回復する対戦チケットを消費しますが、対戦チケットはVS以外で使えませんので積極的に使って参加することをお勧めします。 対戦チケット1枚消費で5回レースに参加できます。敵はポイント数が近いユーザーからランダムで選ばれ、1位なら30ポイント、2位なら10ポイント、3位なら0ポイントが与えられます。 これらの獲得ポイントの合計で週間ランキングが決まり、ジェムが貰えます。 チームに所属している場合はチーム順位に応じてミニコインとガチャチケットも貰えてお得ですが、上位チームはノルマが存在する場合が多いので注意が必要です。目安としては、チームメンバーの上限が25人なので個人順位/25ぐらいが自分の実力で入れるチームの最高順位です。実際には50位前後のチームでも割と空きがあり、放置アカウントも多いので少しでもVSポイントを稼げば入れてくれることもあります。雑談掲示板などで尋ねてみましょう。 イベント イベントでは、電池消費ではなく、イベントキーというものを消費してレースを行います。 大きくスカベンジャーとその他に分類されます。 スカベンジャーは曜日限定イベントで、ドロップアイテムは材料のみです。曜日によって1~4というように違うレースになり、ドロップする材料も違います。 スカベンジャーと呼称されていないイベントは、2週間周期で毎日異なるイベントが開催され、パーツの破片かパーツ自体をドロップします。 序盤で役に立つパーツをドロップする場合もあるので積極的に参加しても良いですが、無課金ではクリア自体が困難なレースもあるので実力とドロップ報酬と相談して決めてください。 そして注意してほしいのは、イベントキーはキャラクターのLvアップでは回復しません。つまり、積極的に使って基本問題はないのですが、逆に電池が残っている状態でイベントを行いLvアップをしてしまった場合、その残り電池が無駄になってしまいます。なので、ストーリーを進めている間は各イベントレースでのLvアップは避けるようにすることをお勧めします。 タイムアタック 8時間ごとにコースが変更され、各回で参加者の順位に応じて報酬が与えられる。 エントリー料として500コインが必要。エントリー後は何度でも走行できるが、1走ごとに電池を5消費。 用意されたコースのベストタイムで順位が決まりコインとイベントキーが貰える。 エントリー料より報酬のコインの方が高い上にイベントキーをストックできるので、できる限り参加すると良い。 ※序盤でコインを浪費するとエントリー料さえ払えなくなることもあるので、500コインは必ず残すようにしよう。所持コインとは別に受け取りアイテム扱いになるので、あるだけコインを使ってしまう人の貯金に最適。
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前回の話 786 :鎮守府慰安労働:2015/01/20(火) 02 56 53 ID 0jvk/9ts 浦風との騒動から数日が経った。 風呂場で襲われて以降、浦風からの性的な接触は一切ない。 言葉を交わすほどには関係も回復しており、これといった問題は起きていなかった。 そんなある日の夜、東の部屋に来客があった。 「へー、田中少将ってそんな人物だったのか」 「そうそう! 生き方は不器用だったけど戦上手だったんだ!」 東の相槌に気を良くしたのか、夜にも関わらず長波のテンションは最高潮だった。 先の大戦では相手方からも国の名将と称されたほどの人物である。 戦果を上げても自らの手柄と声を上げることもなく、軍から栄誉に授かることもなかった。 アウトレンジ戦闘に固執していたため、果敢な作戦を好んだ軍と合わなかったのだろう。 あくまで戦上手、それでいて生き方下手と称したのはそういった部分だったのである。 時刻は既に夜も遅くなり始めるころだが、心から楽しそうな長波の話は東を飽きさせない。 今なお存命し、戦果を上げ続けているかのような身近な存在の話をしているようだった。 実際に会ったことのない相手にもかかわらず、思わず畏敬の念を抱かずにはいられない。 長波が一息ついたところで、脳裏に浮かんできた田中少将の姿に東の口から言葉が漏れる。 「一度会ってみたくなってきたな」 「おっ、東も分かってきたじゃないか。まぁ当然のことだけどね」 「ところで長波。話をしてもらったところで悪いんだが、門限は平気か?」 鎮守府の中には艦種別にそれぞれの寮が割り振られている。 長波は駆逐艦寮に入っているのだが、艦種ごとに門限は差別なく定められている。 門限が免除されるのは秘書艦のみであるのと同時に、管理人として見回ることもある。 思い出したように壁に掛けられている時計を見上げた長波の表情から血の気が引いた。 「や、やばっ。確か今の管理人って……しかもそろそろ回ってくる頃じゃないか!」 「すっかり話し込んじまったな、急いで戻った方がいいんじゃないのか?」 「だ、ダメダメ、もう見回ってる時間なんだから! あ、ごめん、匿って!」 「人の布団に飛び込もうとするんじゃねえ!」 血の気の引いた顔のまま、長波は頭から東の布団に滑り込んだ。 東が止めようとしたのも束の間、コンコンと乾いたノックが響く。 思わず振り返ると、風に消されてしまいそうなか細い声と共に秘書艦がやってきた。 787 :鎮守府慰安労働:2015/01/20(火) 02 57 34 ID 0jvk/9ts 「こんばんは、東さん。すいませんが長波さんを見かけませんでしたか?」 今日の見回りとして部屋を訪れた相手は、長波が恐れ、東まで固まってしまっていた。 鎮守府の中で指折りの、怒らせたら怖い一人であろう艦娘が見回りだったのだ。 十分な練度を持っているとして提督と大本営から改二を実装された軽巡洋艦、神通だった。 普段の大人しさと人当たりの良さからは想像もできないほどの、厳しい訓練で有名である。 特に駆逐艦に対しての訓練や、規律を守らない者に対しては厳しく当たっていた。 かすかに布団が震えているのは、必ずしも長波が震えているだけではないのだろう。 長波を匿っていることがばれたら、東自身もただでは済まない。 そんな恐怖感が、目の前に立っている神通の存在を大きく、そして恐ろしく見せていた。 喉が鳴るほどつばを飲み込みながら、東は悟られないように深呼吸をしながら口を開く。 「あ、あぁ、こんばんは。長波がどっか行ったのか?」 「えぇ。外出届は出ていないので敷地にはいると思ったんですが、ご存じないでしょうか?」 「悪い、ちょっと分からないな。見かけたら部屋に戻るように伝えよう、それでいいか?」 「お手数をお掛けします。長波さんは明日休日なので強く言えませんが、規律ですし……」 「まじめだな。分かった、見かけたら声をかけておく、神通ももう休んだらどうだ?」 「はい、ありがとうございます。では」 神通は小さく会釈をすると、そのまま東の部屋を後にした。 緊張がとけた東は大きく深呼吸を挟んで布団をめくり上げる。 「おい、もう神通なら行ったぞ。出てきても大丈夫だ」 神通が去り、ほっと一息ついたのも束の間だった。 布団に潜り込んだ長波に声をかけながら布団をめくると、思わず目を疑った。 考える暇もなく、信じられない光景を前に東は自然と口を開く。 「長波、お前、何してるんだ?」 「すー……はー……すー……はー」 布団の上にあったのは東の知る、男勝りのいつもの長波の姿ではない。 かといって神通の存在に怯えていた、一艦娘としての姿でもない。 そこには何故か顔を赤らめながら、枕に顔をうずめている長波の姿があった。 788 :鎮守府慰安労働:2015/01/20(火) 02 58 11 ID 0jvk/9ts どこからか聞こえてくる空気音は、間違いなく長波の鼻から漏れている。 「おい、長波ってば、聞こえてるのか?」 「あぁ、うん、聞こえてる、聞こえてるから。すー……はー……」 「全然ダメじゃないの」 東はすっかり呆れてしまっていたが、それも無理のないことだった。 勇ましく戦場で戦っている長波、尊敬する艦長として生き生きと田中少将の話をした長波。 神通におびえこそしても、いつだって長波は勇ましい姿でいたはずだった。 しかし今、東の目の前にいるのはまるで別人のような長波の姿だった。 勇ましい姿は欠片も見えず、一心不乱に枕に顔を押し付けながら深呼吸を繰り返している。 聞こえてるからとは言うものの、言っているだけでほとんど耳には入っていないのだろう。 枕から顔を離すそぶりはおろか、東を振り返る気配すら見えないのだ。 失望したというよりも驚き半分呆れ半分で、何とも言えない感覚だけが渦巻いていた。 「仕方ない、おい長波! しっかりしろってば!」 「う、うん、大丈夫……はっ!?」 「大丈夫じゃなかったぞ」 「この長波としたことが、すまん!」 「いや、謝る必要はないんだけど、いきなりで驚いただけだ」 「違う、違うんだって!」 なだめようとした東の言葉を跳ね除けるように、長波は布団から転がり出る。 勢いよく飛んだ布団を受け止める東を見る顔は紅潮しきっていた。 よほど恥ずかしいのか、心なしか瞳は涙で潤んでいるようにも見える。 まるで生娘のように両手で顔を覆い、どうしたらいいか分からない様子が見て取れた。 両膝を合わせて床にぺたんと腰を下ろしている姿は、まさに乙女としか言いようがない。 今にも泣き出しそうなほど小さく見える長波は、東も初めて見る姿だった。 やがてしばらく悶えていた長波は、落ち着かないまま言葉を吐き出していく。 「違うんだ! あたしはあんなことする気じゃなかった、神通さんから隠れただけだ!」 「そりゃ分かってる。今夜のことは忘れて部屋に戻れ、な?」 「布団に入ってからすぐ、本当にすぐだ! 息を吸った瞬間に、心地よくなったんだ!」 「暴露せんでいいから、何もいわずに今すぐ――」 789 :鎮守府慰安労働:2015/01/20(火) 02 58 51 ID 0jvk/9ts 「これじゃ変態じゃないか!? なぁ教えてくれ東! あたしは変態なのか!?」 「落ち着くのは難しそうだな」 取り乱している長波の姿に、東は頭を抱える以外何もできなくなっていた。 性に目覚め始めたことを恥らう中学生のような姿は、いかんとも慰めにくいもの。 しかし門限が過ぎるような時間にあまり騒いでも鎮守府全体に迷惑がかかる。 そう考えた東が取った行動は、とにかく味方を作ってやることと踏んだものだった。 「大丈夫だ長波。それはどうなのと思われるようなことなんて誰しもある」 「そ、そんなこと言われたって分かんないよ!」 「例えば俺だ。俺だってにおいを嗅いで心地よくなるなんてのは珍しくないぞ」 「本当か! あたしだけってわけじゃないんだな!?」 「もちろん。だからそんなに慌てることなんてない」 東の目論見どおり、長波の表情は一瞬でぱぁっと擬音が出そうなほど明るくなった。 自分だけがおかしいのではないかと言うのなら、まずは味方になって話を聞く。 敵味方の話ではなかったとしても、同じ立場に立てば仲間意識が芽生えることはある。 鎮守府で東が名を広め、多くの交友関係を築くことができた背景にはそれがあった。 しかし再び長波の表情が曇り出し、静かに手が自らの服にかかり始める。 慣れた手つきで夕雲型が身に着けている紫の上着を脱ぎ去り、純白のワイシャツがあらわになった。 あまりにも慣れた手つきに東が止めるのも間に合わず、気付けばボタンも外れている。 豊満な胸がわずかに露わになるのも構わず、長波は抜けきらない不安を当たり散らした。 「じゃあ証拠を見せてくれ。お前も心地良くなるって!」 「……お前、自分が何言ってるのか分かってないだろう。ひとまず部屋に戻れってば」 「分かってるから大丈夫、東も匂いで心地良くなるって分かったら気も楽だから」 「話を聞いてくれって! お前は変態なんかじゃ――!?」 「来てくれ、東」 今までの取り乱しようはどこへ行ったのやら。 不自然なほど落ち着いた声と共に、両手を差し出してきた長波の姿に東は息を呑んだ。 逆らい難くしているのは恐怖でも反論できないような長波の強制力でも何でもない。 ただそこにいる一人の美少女が、純粋に待っているという事実だけが東を縛り付けていた。 790 :鎮守府慰安労働:2015/01/20(火) 03 00 02 ID 0jvk/9ts どうしたものかと考えている間も、長波の視線は東を捉えて微動だにしない。 ただじっと待っている姿は、艦娘だからとか女だからとかいう問題ではなかった。 重い腰を上げた東の脳裏に、つい先ほどまで明るく話していた長波の姿がよみがえる。 田中少将の話を繰り返ししては、心から尊敬していた彼女に東は思った。 恐らく共感していたであろう部分は、決して生き方下手なのではなかったのだ。 (長波って、ただ純粋なんだろうな) もしかしたら匂いを心地良くなってしまう自分は、変態なのかもしれない。 もしかしたら東は庇ってくれているだけで、本当は自分とは違うのかもしれない。 もしかしたら東は自分と同じように、匂いを嗅いで心地良くなる仲間なのかもしれない。 方向性や話の展開はひとまず置いておいて、そこにあるのはどれも純粋な気持ちだった。 純粋な恐怖だったから東がかばってくれた時に嬉しがったし、取り乱したりもした。 本当にそうか否かを確かめたいから、今、両腕を伸ばして東が来るのを待っている。 ならばと覚悟を決め、東は長波と正面から向かい合おうとして――こけた。 「まそっぷ!」 「うひゃあっ!」 意味不明な悲鳴を上げながら転んだ東は、そのままうつ伏せに倒れ込む。 危うく頭突きをしてしまいそうではあったが、なんとか長波は身を反らして回避した。 悲鳴を上げながらも、咄嗟に反応したのはさすがに機敏な駆逐艦娘と言える。 しかし幸い中の不幸とでもいおうか、東の倒れ込んだ場所が悪かった。 「これが膝枕というものか、いい感じだな。しかし長波、そろそろ戻った方がいい」 「そういうことは仰向けになってから言え。鼻息がくすぐったいぞ」 「すまん。ついいい匂いだったもんでな、だが今日は帰れ。な?」 「いや、だけどあたしの話がまだ――」 「話したいことがあるなら聞いてやる。またいつでも来ていいから」 言葉を遮りながら服を着せ、長波を追い出した東の表情は暗かった。 何も考えたくないとでもいうように身を布団に投げ、ぼそりと一言だけ言葉を漏らす。 「匂いで興奮する挙句、駆逐艦相手に二回も過ちかけたのか……畜生め」 東の受難はまだ続く。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 「なんだ、提督なの? ……あ、いえ、いいんですけど。はい。提督も、愛してます」 「そうか、キスでもするか」 「やめてください。魚雷20発撃ちますよ?」 「ははは、直線状に進む魚雷を避けるのは簡単なんだぞ」 その代わり魚雷の損失額としては痛いものがある。 別に鎮守府の運営費は自分の財布から出しているわけではないが、 逆に言えば他人の、つまり上からのお金であるので、あまり変に浪費するとお叱りを受けるのは火を見るよりも明らか。 更に追求するとそのお金は根本的にはこの日本国民の税金から来ており、 散財を続ければ結果的に巡り巡って自分が損失を被ることになるだろう。 自分も日本軍人であり日本国民なのだ。 しかし大井はこう言うものの本当に魚雷を撃つことはない。 その信頼が自分の中に根付いているからこそ、その冗談に対し自分は恐れることなく軽口で返すことができる。 もし自分でない他の提督であれば、魚雷を無駄遣いすることを圧力で止めるか、あるいは懇願して止めるか……。 そもそも魚雷は水の中でないと進行も不可能なのだが、そのツッコミは野暮というものだろう。 何が言いたいのかというと、 自分は大井の考えていることも少しずつ分かるようになってきたと思う、ということだ。 では茶番はここまでにしよう。 最近大井の被弾率が上がっている。 元は軽巡洋艦なのでどちらかと言えば素早く動けるはずなのだが、どうも調子がよくない。 今日も艦隊の足を引っ張る形で大井とその随伴艦が帰投した。 北上に肩を借り、服とも呼べない布切れで体を隠す大井が不満をぶつける。 よく見ると下着も確認できるのだが、この状況でそういう気分にはなれない。 「さ、作戦が悪いのよ……」 「……」 こうは言うが目はこちらを見ていない。 言われるごとに幾度も作戦を練り直したが大井の戦況は改善されないのだ。 何より同じ重雷装艦の北上の調子が普段と変わらずキープされているので、 自分の中にあった魚の小骨のようなとっかかりは数日かけて確信へと成長した。 ひとまず大井を尻目に艦隊に指示を出す。 「……ご苦労だった。艦隊は一旦解散とし、次の招集まで待機していろ。 大井は至急入渠し、修復完了次第執務室へ出頭するように。いいな」 『はっ!』 「……」 随伴艦全員が凛とした返事で敬礼をくれるも、旗艦だけはだんまりを決め込むだけだった。 しかし自分は特に咎めるようなことはしない。 最後に自分も敬礼をしてやめ、背を向けると後ろで各々が散って行くのが音と気配で分かる。 最近の任務遂行の鈍りをどう上に言い訳しようか考えながら執務室に戻ろうとしたが―― 「提督」 執務室を目指す自分を呼び止めたのは北上だ。 そこにいたのは北上だけで、他の随伴艦や大井はいなかった。 大井を他の随伴艦に任せてまで自分に言いたいことがあるようだった。 「あんまり大井っちを責めないであげてよ。 旗艦なのに守ってあげられなかったあたしらが悪いんだ。処罰ならあたしらに――」 「責めるつもりはない。処罰もない。私にも原因があるかもしれないのだ」 「作戦のこと? 敵艦隊には勝てたし、問題はないと思うよ」 「作戦のことではない。心当たりはあるが個人的なことでな」 「ふうん……。大井っちとなにかあった?」 「分かるのか」 「具体的には分からないけどね。大井っち、最近は提督に懐いてるからさ」 「大井には合わん言葉だな」 軽く笑いあってから北上と別れた。北上は大井の様子を見に行くようだった。 入渠ドックは男子禁制なので北上や修復妖精に任せ、自分は執務室へ赴く。 懐いている 。 その大井の行動の裏に隠された心理を自分は二つ推測する。 そして答えを知りたい。 大井は自分にどうしてほしいのか。 「大井、修復完了しました」 「よし。では執務の手伝い、やってくれるか」 「はい」 体の傷や服さえも元通りにした大井が艤装を下ろして復帰したときは既に日は沈んでいた。 しかし今日はほとんど出撃できなかったのが大方の理由か、 執務も普段より早く終わる目処が立っているため結局やらせることは少ない。 「……これだけなの?」 「む、今日はな。こっちも直に終わる」 拍子抜けしたような様子だ。 流石に始末書を書かされるのではないかと予想していたのかもしれないが、 始末書なんて適当に反省の言葉をつらつら並べていれば終わってしまうし、 読む方としても何も面白くない。 何一つ得られるものがないのに紙と時間を無駄に使うだけの徒労なんてしたくない。 お互い無言で執務を消化していき、まず大井が執務を終えた。 「提督。私は終わりましたのでお茶を淹れますね」 「頼む」 茶も何ヶ月もやらせたことなので、 顔を上げず一言伝え大井に任せることにした。 …………………… ………… …… 「どうぞ」 「ありがとう」 湯気が少しだけ出ている如何にも適温そうな煎茶が出された。 礼を言い、思わず座っている自分よりも高い位置にある頭を撫でようとして―― 「あっ」 自分はある事を思い出しながら小さく声を漏らし、伸ばしかけた手を所在なくゆっくりと下ろした。 いつしか休憩中に大井が膝枕と頭を撫でる事を強請って来たことはあったが、それだけだ。 夜這いのことも置いておくとして、 基本的に大井はこちらからのスキンシップは嫌がるので控えなければ。 横に立ったままの大井は何も言葉を発しない。 少し居心地が悪くなったのを紛らわす気持ちで出されたお茶を味わう。 薄くなく渋くなく、丁度良い濃さで淹れられている。 「……うん。今日も美味いね、……?」 茶の味を顔を合わせて伝えようと首を回したが、上がりかけていた自分の口角が下がった。 「そうですか……」 なんだ。その悲しみを殺したような淡い笑みは。 「……私、北上さんのところに行ってきます」 大井は突然扉に向かって駆け出した。 ここで大井に何の布石も打たずして行かせるわけにはいかない。 別に大井と二度と顔を合わせられなくなるわけではないはずだが、 自分はとっさに現れた焦燥感に襲われていたせいか席を立ち上がってまで大井を止めた。 「待て」 「……」 「今日の深夜、いつでもいい。私の寝室に来てくれ。寝ていたら引っ叩いてくれていい。話したいことがある」 「……」 「……」 「……マルマルマルマルに」 長い沈黙を経て一言ポツリと残して出て行ったが、自分には確かに聞き取れた。 それから椅子にどっかと深く座り込み、 湧き出た安堵感とこれからの期待と緊張を五月蝿い心臓のある胸に手を当てることで抑えた。 茶はいつの間にか湯気が出なくなっていた。 先は 寝ていたら引っ叩いてくれていい 、言い換えると 寝ていても出ていくな と保険をかけたが、結論から言うとその必要はなかった。 こちらから呼び出しておいてすっぽかすというのも有り得ないことなのだが、全く眠気が来ないのだ。 執務を早めに切り上げられたのもあるだろう。最後に見た大井の様子が変だったのが気になるのもあるだろう。 指定時刻は今か今かと待ち構えているのもあるだろう。 呼び出したこちらが落ち着いていないと非常に恰好が悪いので文庫本を開くも、全く内容は頭に入ってこない。 内容が頭に入っていないのに頁をめくり、我に返って読み直そうと前の頁に戻ることを繰り返した。 しきりに時計を気にし、いよいよ日付が変わると同時に扉が叩かれた。 「いいぞ」 ベッドの上で胡坐を掻いて扉が開くのを待った。リラックスを装っているが内心緊張が収まらない。 扉の先の真っ暗な執務室に立つ大井は顔に何の表情も浮かべずそこから動かずこちらを見つめるだけだ。 「……」 「……おいで」 大井は振り返って扉を静かに閉め、艦娘に必須装備の海を走れる靴を脱ぎ、ベッドに上がる。 2人の体重がかかったシングルベッドが軋む。自分は胡坐を掻いているのに大井は正座の姿勢をとった。 大井は何も言わない。こちらをじっと見つめて言葉を待ってくれるだけだ。 「……大井」 「……」 「北上のことは好きか」 「……はい」 「私のことは」 「……好きですよ?」 目を見て言ってくれるが、私の疑心は消えない。 もしこの疑問が間違いだったら大井を傷つけてしまうかもしれないが、それでも確かめずにはいられない。 自分勝手な私を許してくれ。 「もう夜這いはやめろ」 大井の目が皿になる。 「北上から遠ざけようとしているならやめてくれ。私は北上をそういう目で見ていない」 「寝不足の理由がそれならしっかり寝るんだ」 突き放すようなひどい言い草。 しかしどんな理由であれ二度と鎮守府に帰って来られなくなるようなことにでもなれば自分は後悔する。 寝不足も立派な慢心だ。 もしどうしても休む時間を削らなければいけない理由があるなら出撃を控えさせる。 重雷装艦は戦力的に外したくないが、大井に限ってはそれに加えて―― 「嫌いになったんですか?」 「は?」 「私のこと、嫌いになったんですか?」 目を伏せて震えている。 しかし大井が私のことを嫌いだと言ったことがないように、こちらとしても嫌いなどと言った覚えはなく、むしろ―― 「最近は私に触ってこなくなったし、さっきも……」 大井は何を言っている? それではまるで触られることを望んでいたみたいじゃないか。 それにさっきとは……。 もしかして……。 「今までもひどいこと言ってきたし、はしたないこともして、戦果も悪くなってきたと思うわ……。でもね」 「提督を好きっていう気持ちは嘘じゃないの。提督が私のことを嫌いになってもそれは変わりません。だから――」 ――先ほどのお願いは受け入れられません。 顔をようやく上げてそう締め括った大井は頬に一つ哀しみの道を作っていた。 やはり言わなければ良かったかという罪悪感はあるが、 2つの推測のうち自分にとって嬉しくない方の推測が打ち破られて出た安堵感が大きい。 しかし自分だけ悦に浸っている場合ではない。 大井を泣かせたのは誰だ。自分だ。それならやることがある。 嗚咽も上げず膝の上で拳を作り、目を閉じてなお涙を零す大井に近寄り静かに抱きしめることにした。 この肩の華奢さは普段の様子からはイメージできないものだと思う。 「すまん。そういうつもりじゃなかったんだ。 寝不足で戦闘は拙いだろ? 大井が好きだから、私はただ大井に死んで欲しくなかっただけなんだよ。 嫌いになんかなってない」 それからあとは片手で抱きしめたままもう片手で後頭部をただ撫でることしかやっていない。 先より気の利いた言葉なんて浮かんでこないし、沢山浮かんできたところで言葉の価値が下がるだけだ。 こういうときは泣き止むまで待つのが最善なのだ。 しかしあまり長くはたたずに大井が口を開いた。 「……提督」 「うん」 「私は2回提督にしてあげたわ」 「……」 「そろそろ提督からも欲しいかな、なんて……」 私の肩に顔を埋めたままの大井を離した。 「あ……」 まだ涙腺は緩んだままのようで、頬伝う粒を指で拭ってから顔を近づけ、 小さく開いたそこを自分のもので重ねた。 「ん……」 ……。 「……はぁ……」 「……こっちでのキスは初めてか?」 「……そういえばそうね」 下の方には散々しておいて上の方はまっさらというのもおかしな話だ。 なので上の方も回数を重ねることにする。 「ちゅ……ん、んー……」 自分の少しカサついた唇が不快に思われていないかとか、鼻息が当たっていないかとか心配事が一瞬浮かぶも、 抱いている大井の体の柔らかささえ忘れるほど自分が今味わっている柔らかい唇の感触一点に意識が吸い込まれていくようだ。 それでも目の前の光景もまた気になるもので、無粋と分かっていながら瞼を開いてみる。 勿論眼前には大井の顔が広がっていて、それ以外のものは目に入らない。 ああ、こいつ意外とまつ毛長いな。綺麗だな。 「はっ、ん……ん、ぅ……?」 いけない。見とれて口を動かすのを忘れた。ほらバレた。 同じく瞼を開けた大井と目が合い、唇の感触は惜しくも失われた。 「もう……、目は閉じないとダメですよ」 「悪い。もう一度、いいよな?」 それが愚問だとでも言うように再度瞼を下ろして顎をくいと前に出すので 顔をゆっくりと近づけ事の次第を再開した。 「……ふ、……ん、ぁ、ちゅ」 そろそろステップアップしたい。 少し口を開いて舌を出し、大井の唇をつついて開くように促す。 意思表示は難なく伝わったのでゆっくり差し込んでいくと、抱いている肩がほんの少しだが震える。 「っ……あ……はぁ、あ……」 しかし大井は受け入れる事をやめないし、こちらとしてもやめさせたくない。 あまり驚かせないようにちろちろと大井の舌を探す。 「……ぁ、ぅ、……っ」 すぐ見つかったのでわき目も振らずその舌に自分のを絡ませていくと案外そちらもすぐに絡み返してきた。 口の中は熱い息で充満していて、その舌もまた蒸されたように熱い。 味覚の役割を果たす舌が別の舌を味わうというのは新鮮で、ざらざらした独特の感触をよく味わう。 たった数十秒それを続けていると唾液が生産され、感触はぬらぬらしたものへ変わってきた。 半ばわざと立てるようになってきた音も水っぽくなり、淫らさは増す一方だ。 「えぅ、ちゅ、んんー……、んむ、んく、ちゅぷ、ぁ……」 口で一旦空気を吸い込もうと惜しくも唇、舌の順に離すと互いの舌の間を糸が引くのが分かる。 少しだけ瞼を開くと飛び込んでくるその顔にもはや普段の面影はなく、上気した顔で接吻を楽しんでいるようだった。 自分もこのような緩みきった顔をしているのだろうな。大井が瞼を閉じたままでよかった。 また先のように瞼を開かれないうちに再び口を塞ぐ。 「んうっ、んん……ちゅる、あ、はぁ……」 こうした唾液の交換が短くても数分以上は続いたと思う。 大井の唾液をもらって飲み込む代わりに自分の唾液も結構持っていかれたはずだが、唾液の生産は止まることを知らない。 自分も大井もみっともなく唾液を口の端から漏らし顎を伝っている。 「……ぷぁ……はぁ……はぁ……」 口を離すと自分の胸にくたと額を預けてきたので抱き留め、空いている手でこっそり自分の涎を拭う。 「はぁ……んくっ、はぁ……」 口を長く塞ぎ、息苦しくさせてしまったのかもしれないので少し休ませる事にする。 その間、自分の腕の中の大井の髪を撫でたり梳かしたりして手触りを楽しむ。 そうしているともぞもぞ動いたかと思えば自分の心臓に耳を当てて来て、心臓が跳ねる。 「……ふふ。提督、緊張していますね」 バレたか。 しかしこういう事には慣れていないので速くなってしまう鼓動を抑えることはできない。 仕返しと茶化しの意味で、密着させてくる大井と自分の体の間に手を差し込み―― 「あっ……」 「……うん、お前も緊張しているみたいだな」 大井のふくよかな胸を、あたかも鼓動を確かめるかのように触る。 感じるのは服越しでも分かるタンクの柔らかさだけ。 それはどちらかといえば大きいもので、その向こうにある鼓動の具合など分かりゃしない。 大井にこのようなセクハラじみたことをするのは久しい。 だが以前と違うのは大井の反応だ。 「……」 体を離し、診察台で聴診器でも当てるかのように自分で服を捲り上げてくれた。 しかし今から体に当てるのは聴診器ではない。 「ほら、触っていいんですよ……」 上着をかなり上まで捲り上げると姿を現したその二つのタンクにカバーはつけられていなかった。 見惚れる間も与えず大井は私の手を掴むとそのタンクの片方に押し付けた。 私の手が当たると自分でやったというのに大井は一瞬だけ体を震わせる。 「っ……」 「……大丈夫か」 「え、ええ……ちょっと、手が冷たかったから」 なるほど、そういえばこの部屋には暖房器具がなかった。 それでも体は火照っているが手足など末端は中々体温が上がらない。 大井も体は自分と同じくよく火照っているようで、 まるで中身が沸騰しているかのようなタンクに手を沈ませると自分の手の冷たさがよく分かる。 もう片手も使い、二つのタンクをそれぞれ全体を撫でる。 タンクの頂点にある突起物は勿体ぶって触れないように。 「っ……はぁ……」 あくまでも最初は撫でるだけ。 この程度では大井も自分もそこまで息を荒げることではない。 しかし最初はこれでいい。 「んっ……焦らさないで……」 「……」 ひとまずはこれくらいにしてさっさとその突起物を口に含むことにした。 まだ弱い愛撫しかしていないのによく膨らんでいる。 「ぁ……」 口をつけていないほうのタンクも撫でるのをやめ、指を使って突起物をこねくり回す。 口をつけたほうは吸い付いたり、多量に唾液を乗せた舌でわざと音を立てて舐る。 その突起物は柔らかいのか硬いのか表現しづらい独特の舌触りだ。 また甘味料が付与されているわけでもないはずだが、どうしてか甘く感じる。 「んぁ! あっ……、んん……」 開きかけた口を閉じて声をあまりださないようにしているようだ。 ……とても攻め甲斐がある。 普段大井にはあまり向けない感情が首をもたげる。 緩い愛撫は抜きにして、ただ乱暴にタンクを揉みしだき、息の続く限り強く突起物を吸い上げる。 「んああっ! あっ! ちょっと、ひっ!」 どうだ。口が再び開かれ、激しくなった喘ぎのほうがこちらも気分が高揚する。 口つけた突起物の周囲も存分に舐め回すし、手を使ったほうもタンクと突起物両方を弄り倒す。 次第に汗ばんで来たのかしょっぱいような味も混ざってきた。 「ううんっ、……ん、ああぁ!」 大井が自分に強気に突っかかり、自分が飄々と躱すいつもの関係はどこへやら、ここでは自分が優勢だった。 大井は自分の攻撃を正面から受け続ける。 ひょっとするとこれは初めてではないだろうか。とても面白い。 顔が見たくて口を離す。 タンクの突起物は赤く点灯していて自分の唾液でてらてら光を返している。 赤く点灯しているのは顔もだ。 この突起物をボタンのように押し込んだら顔も更に赤くなるのだろうか。 「も、もう怒ったわ!」 「うおっ」 うっとりした吊り目と視線が合うな否や、急に自分の肩を両手で突いてきた。 突然のことに反応が遅れあっけなくベッドに倒される。 壁に頭をぶつけないか一瞬の恐怖感に襲われたが着地したのは柔らかいベッド。 押し倒す場所の判断ができるほど大井もまだ理性を捨ててはいなかったようだ。 自分にすっかり馬乗りになった大井は顔どころか髪も乱れているが、 その顔に貼り付けていたのは不敵な笑み。 どうやら形勢逆転されてしまったらしい。 「硬いわね」 挑戦的な声で大井が見つめる先は下腹部、正確には大井のもう一つの補給口で押し潰された自分の男の象徴。 大井よりも乱れている自分がそういうところに反応を表さないはずがない。 見つめると言っても自分のモノはズボンの中だし大井のスカートもあるし、 押し潰されているところなんて見えないのだが、これはこれで想像力を掻き立てられる。 そしてこの体勢でやることと言えば一つしかなく、腰を前後に動かし始めた。 「はぁ……形がよく分かるわ……」 自分のモノはズボンの中だし、大井の補給口もおそらくカバーがかかったままなのだろうが、 それでも微妙に快楽を得ている。 「あっ、んん、これ……意外、と……っ」 こっちは声が出るほどではないが大井は恐らくカバー一枚だ。自分よりも快感が伝わっているのかもしれない。 一方自分が感じている快感はあくまでも微妙なもので、これだけで達することはできない。 「ん……脱がすわよ」 少し後退して、ベルトに手をかけられる。金属音も程々にズボンと下着はすぐに下ろされた。 二度の夜這いのこともあるだろう。しかしそれ以前にもしかすると予習でもしていたのかもしれない。 そもそもこういうことは大井には何一つ教えた覚えなどないのだ。 改めて確認するにはやや抵抗あるが、この鎮守府に男手は自分しかいなかったはずだし、 もちろん自分がそういった本などを職場であるこの鎮守府に持ち込んだ覚えもない。 そういえば面倒になってここ何日も自宅のほうに帰っていない。 ああいうのも処理のお供に使わなくなってきたし処分でもしようか。 「……大きいわね。昨日は出してないんですか?」 「昨日はやってないね」 鎮守府提督とは決して楽な仕事ではない。 今日はこうだった明日は何があるなどやらなければならないことは考え始めるとキリがない。 結果性欲そのものを自覚しない日が出てくるのも何ら不思議ではないのだ。 しかしそれはあくまでも自覚していないだけのことであって、 例えば今のような状況や気分になったら自覚しなかった日の性欲が繰り越されて襲ってくる。 正直これでは物足りない。 その旨を目に乗せて大井の目に届くよう願う。 少しのアイコンタクトの後大井は一旦ベッドを降りてスカートに手を入れた。 何の装飾もない白い下着だけが下ろされ、床に放置される。 自分は服を全て脱ぐつもりはなく、大井も何となく同じ考えのように見える。 すぐさまベッドに上がり、天に向かってそびえる自分のそれをスカートで隠して跨った。 自分のモノは湿った何かに倒される。 先と違って直に大井を感じる。 しかしこれはまだ入っていない。 「あっつ……」 まるで夏に屋外に出たときのような、しかし似て非なる声だ。 腰を動かすと互いの肉がダイレクトに擦れ合うので先とは全く違う。 竿の腹が補給口の割れ目にめり込むのが見えなくてもわかる。 「あっ、あっ、はあ、は、ああっ」 湿っていた大井の補給口からはどんどん愛液が漏れてきて、互いの局部を濡らしていった。 自分も大井に追いつくように息が荒くなっていく。 大井の晒されたタンクといやらしい腰使いは視覚に、 くちゅくちゅという水音と大井の色っぽい声が聴覚に、大井の補給口と擦れ合う局部は触覚に、 性欲を満たしてくれる材料が五感の半数と精神を攻め立てる。 「あはっ、ん……もう、我慢、できない……」 突然前後運動をやめ、腰を浮かせてスカートに手を入れたかと思えば自分のモノを掴む冷たい感触。 先端には熱く濡れた感触。 もしかしなくても分かる。 「待て早ま――」 「んあああぁぁっ!!」 「ッ!」 大井はこちらの気遣いを棒に振るように腰を下ろした。 狭いところを無理やり押し広げる感覚を一瞬だけ感じ、それはずるりと飲み込まれた。 桁違いの快感に歯を食いしばって抗う。 大井の中は柔らかいくせにきゅうきゅうと締め付けてくる。 しかし大井は初めての経験のはず。これが痛くないはずがない。 中の形は自分のと全く合っていないし、大井は動かなくなっている。 「う……だから待てと言おうとしたのに……」 「あっ、ひぐっ、……ッ」 「だ、だって……提督と早く、こうしたかった、んだもの……」 相当来るのか私の胸に両手を置いて俯いてしまった。 こういう時何をすれば確実に痛みをなくせるかなど知らず、ただ慣れてもらうまで待つしかできない。 せめてもの情け程度に服越しで腰を両手で摩る。 痛みに耐えてまでそういうことを言われて嬉しくないわけがないし、覚悟の気持ちも十分伝わった。 ここで、抜こうか、などという慰めは無粋極まりない。 「て、提督……、少し、ッあ、このままで……」 「いいよ、いいから」 震えるだけでまともに動けない大井を見る時間は精々一分程度しかなかった。 このまま待っても何も変わらないと判断したのか、私の胸についた手に力を入れて半ば無理やり動き始めたのだ。 「ん……んぃぃ……ッ、いっつ……」 ずるりと腰が持ち上げられ、カリまで外気に触れたところでまた落とされる。 その動きは一往復し切るまでに文庫本一行を読めるほどゆっくりとしていて、 正直言って摩擦による快感などないに等しい。 キツい締め付けも一応快感は生んでいるが、これではこちらが動きたくなる衝動に駆られるだけだ。 しかしこの大井の懸命に苦痛に耐える姿をしかと目に捉えることでその衝動は抑えられている。 自分が今相手をしているのは自己処理するための玩具でもなく、道具でもない。 ならば兵器? 最近の兵器は人間の性欲を処理する機能もついているのか。なんと都合のいい事だ。 だがそれも違う。 今相手をしているのは、周囲から艦娘と呼ばれているだけの人間だ。 私に奉仕したいという一心で私にこんなことをしているんじゃない。 私とこういうことをしたいという自身の意思でここにいるのだ。 それを分かってなお大井のことを考えずに行動する思考回路は自分の頭にはない。 「く、はあ……あぅっ……ん、んぅ……」 少しずつだが確実に抵抗は落ちてきているようで、よく耳を澄ますとにち、にち、といった粘液の音が聞こえる。 大井も次第に食いしばっていた歯の力を緩めてきてちらちら口の奥が見えるようになってきた。 「ん! ふ、あっ、は、てい、とくっ? どう、なの? ッ!」 「ッ、ん、ああっ、よくなってきたぞっ」 上下運動と言える十分な速度にまでなってきて気持ちよくないわけがない。 つい先までは悲鳴じみた声だったはずだが、今やすっかり艶と色気のある喘ぎが完成していた。 そんなことを質問する程調子付いてきたのならと大井の腰に添えて動きを緩く手伝うだけだった両手を、 揺れる二つのタンクに向かって伸ばした。 「ああっ! 胸、そんなに強くっ!」 滅茶苦茶にタンクを揉みしだく。滴る汗が自分の腕に数滴飛び散る。 そのタンクは手で完全に包み込むには少し大きいので、指の動きをそれぞれ変えてタンクに沈めたりしてみる。 「んんっ、い、やらしい、手つきね、あっ」 「人の事言えるか、このっ」 「あぅっ!」 生意気な口をきいてくるので、今まで動かさなかった腰を突き上げてやると面白い反応をした。 タンクのすべすべした手触りと補給口の中の絶妙な凹凸具合を堪能する。 「うぁっ! はっ! ああっ」 「ほらっ、ほらっ!」 「ちょっ、と、止めてっ、あ!」 「……」 「はぁ、はぁ……提督」 「うん」 「あの、最後は、抱きしめてもらいながら、イキたいの」 その時自分はどんな顔をしていたのだろう。心にずんと重い衝撃があったのは分かる。 事に及ぶ直前から大井と顔を合わせてしたいと考えていたのはそうだが、 今の大井の台詞はコピーしたように自分の意思に上書きした上で反映された。 上体を起こし、繋がったまま先と体勢を入れ替えて大井を横たえ、正常位で行うことにする。 これで抱きしめることもできるしなおかつ速度を上げることができる。 大井のスカートがめくれて下腹部が見えた。 大井の補給口周りは乾いた愛液の上にまた愛液で濡れているし、自分のモノはといえばところどころが赤くなっている。 ここまで乱れて来てそういえば大井は初めてだったことを改めて思い出したが、 あと少しで達することができそうなので構わず事を再開し、速度を上げていく。 「ああっ! やだっ、はげ、し、いぃっ!」 「てい、とくっ! キス、してっ、くだっ、あ!」 望みに応える事と、精一杯の想いを伝えたい気持ちで唇を合わせつつ、速度は落とさない。 唇を合わせるのが少し難しい。 「んっ! ぅ、んふっ、んんっ、ちゅく、ちゅるっ」 声が篭るも、ピストンしながらの唇を完全に合わせるのは無理なので、唇の端から声が漏れる。 想いを口に出したいがために割とすぐに離す。 抱きしめるために上体を大井と重ねるように下ろし、両手を背中に回す。 大井の耳元まで顔を持っていき、口を開く。 「大井っ、大井っ、前から、好きだったんだっ、愛してるっ!」 「はっ、て、提督っ、私もっ!」 こちらの背中に微かに回されていた手に力が込められる。 自分はこの時、初めて自分らが一つになれたかのように感じた。 最初は大井の気持ちの変化を曲解した結果涙を流させる事になってしまったが―― 「ぐっ……」 「んっ! ~~~~ッ……」 これから先も流させるとしたら、それは嬉し涙だけにしたいものだ。 流石に熱も落ち着いてきて寒さを感じてきたので布団を被ることにする。 狭いシングルベッドに二人で横になるなら密着するしかないが、むしろ好都合のように思う。 普段の調子がああなのであまり意識していなかったが、服を着ていても大井の体の凹凸はよく分かるものだ。 ――抱き合っていれば嫌でも分かるな。 服装をしっかり整えた大井の顔は、先までの事が嘘と思わせる位には涙の跡も残らず普段の微笑みを取り戻している。 自分も人のことは言えないが、愛だとか恥ずかしくないのかコイツは。 ――愛してるは普段から言ってるしこんなものか。 「で、寝不足の原因は一体何だったんだ」 ピロートークの第一声がこれとは自分もどうかと思う。 「提督は最近四十六サンチ砲を欲しがっていたじゃないですか」 「まぁそうだね」 「だから夜中に工廠の資料を読み漁っていたんですよ」 「……まさかとは思うがそれを開発しようと?」 「はい」 「私のためにか」 「……ええ」 半分分かっていながら少しからかいを込めて言ってみると目を逸らした。 自分の中で嬉しい気持ちと怒りたい気持ちが葛藤を始める。 開発艦が戦艦でも難しいというのに、戦艦以外が携わって開発できるとは思えない。 それぞれ得手不得手というものがあって、勉強すればどうこうなるものではないはずだ。 何事も学ぶのはおそらくいい事だとは思うが、 私のためを思っての行動が艦娘を殺してしまいかねないとなると喜んでもいられない。 大切な存在を失うことがどれほどの恐怖であるかを想像してみて、大井をさらに近くへ手繰り寄せた。 「まぁ勉強はいい。だがそれで睡眠時間を削るのはやめてくれ。 私も沈ませないような指揮を取っていくつもりだが、全知全能の神でもない限り何が起こるか分からん」 「……分かってます」 「それでも生活習慣を崩すようなら艦隊に入れないからな。 私自身としては大井には存分に活躍してほしいんだが……」 「輸送任務とかかしら」 「魚雷を没収されての輸送任務は楽しかったか?」 「……いえ、退屈だったわ。とても」 最終的な重雷装艦への改造を完了した際に大井自身も言っていたように、 伝聞や資料にもあるが前世では重雷装艦としての役目はほとんど果たせなかったようだ。 決戦切り札の誇りを持って世に生まれたのに、設計時と全く異なる使い方をされた時の大井はどんなに悲しんだだろう。 「お願いだから死ぬような真似はやめてくれよ? 別に四十六サンチ砲なんか開発できなくたってお前に失望したりはしない。 重雷装艦としての役目を存分に果たして、私の目の届くところにいてくれれば満足だ」 「……ごめんなさい」 謝罪に対しては大井の頭を撫でる事で返した。 分かってくれればいい。どうしても開発に協力したいというのなら支障が出ない程度に受け入れようと思う。 「こんな私を選んでいいの? ……私を裏切ったら、海に沈めるけどね」 大井にしては珍しい控えめな態度と、いつもの強気、というより最早脅しじみた態度を混ぜておかしな確認を取ってくる。 先まで散々求め合ったのに、ここに来て断るならばそれは支離滅裂というものだ。 これはたった一晩だけの関係ではない。一晩だけの関係で済ませたくない。 「へぇ。それよりも先に私を裏切って海に沈んでいくような馬鹿はあまり好きじゃないかな」 「……もうっ」 うまい具合に言い返してやると負け惜しみのような反応が帰ってくる。 私の体に伏せていたがこちらに合わせるために上げたその顔は、 以前の愛想笑いでも、悲しみを隠すような笑みでもなく、濁りのない笑顔だった。 「やっぱり、提督の事、愛してますっ」 スキンシップも大事だな。大井の姉妹艦がそう言っていた。その意見には賛同の意を表明したい。 その姉妹艦とは逆に嫌がっていると思っていた大井も心を開いてみれば、やはり姉妹艦という繋がりは伊達ではなかった。 「提督、この手はなんですか? 何かの演習ですか? ……まあ、いいかな」
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管理・運営スレに書き込まれたレスは議事録としても使用するので議論等に関係ない、議事録として残す際に不適当と判断されたレスは削除されます 議事録とは 【例】ある会議の議事録 部長「今月の売り上げをどうやって作るのか?」「新規先を回るのか?」 「それとも既存先にいくのか」「そうそう新規先といえば、例の大曲商事の方はどうなってるのかな?」 「最近訪問した、あの何て言ったかな?日本ベースボールの案件は取れたのかな?」 「日本ベース商事はどうなっているのか?最近売り上げが落ち込んでいるようなんだが・・・」 というように、単なる会話ログの場合、整理されていない為内容が理解し難いです。 これを「議事録」で書くとすると、以下の様になります。 当月営業拡大策について (←内容を要約したタイトル) 当月の売上目標達成の為に対象ターゲットを新規先、既存先かかわらず検討すべきである。 特に、新規先の大曲商事、最近訪問先の日本ベースボールの進捗確認が必要と考える。 加えて、日本ベース商事の売り上げが落ち込んでいる件は調査が必要である。(部長) http //www.insource.co.jp/businessbunsho/gijiroku_by_insource.htmlより引用、一部改 流石にここまできちんとするのはしんどいので、運用議論に関係ないレスを削除し議論をスリム化することで一応議事録としての体裁を整えている訳です。 まーそれならまとめwikiにきちんと議事録作れって話なんですが、そこまで器が広くないので無理です、面倒 一応、それに対するフォローとして過去ログにて削除の前のレス閲覧は可能です http //www55.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/410.html
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せっかく疲労を回復させていたところなのに、何故だ。 下腹部をこそばゆいようなくすぐったいような感触で、自分の意識は深海から浮上して行くのが分かる。 自分の中の時計はまだ習慣付られた睡眠時間を刻んでいないようで、不快感に見舞われながら徐々に覚醒させられる。 そんな中、やがては下腹部を液体で濡らされ始めた事も分かった。 いい歳して寝小便? そんな訳が無い。 それだったら外気に晒されて寒い思いをする訳がなく、下穿きの中が蒸れる筈だ。 それだけでなく、一点だけは熱い。 この感触が催してしまった事によるものではないのは明白な訳で。 「……っ」 「ぅー……、ぺろ、ぺろ。……ん、んん……ちゅ……」 自分の砲身に口を押し付けていたのは、航空戦艦山城であった。 自分の砲が立派な物に改装されてしまっているのは山城の所為ではない。 人とは眠りから醒める時、全身の神経に隈なく命令を送る。 男の場合そこの神経も活性化されるので結果、肥大すると言う事だ。 断じて山城の所為ではない。 「おい。何をしている」 「れろ。……見て分からないんですか」 問い掛けを問い掛けで返すな。 何のつもりだ。自室に戻って寝ていろ。 明日もまた、私もお前もやる事はある。 「ちぅ……、私を使うつもりなんかない癖に」 何を拗ねているんだ。 今日お前は出動していただろう。 演習において潜水艦を交えた艦隊が一つあったからお前に出撃命令を出した事、もう忘れたのか。 「ちる、たったそれだけ、ぺろ、じゃない……」 「いいからやめろっ」 自分は黒髪を纏う山城の頭を精一杯の力を込めた両手で押し退けた。 山城は不満気だ。 降ろされていた下穿きとズボンを直し、砲身をねじ込むように無理矢理格納する。 横に退かされていた布団も被り直し、山城から顔を背けるように寝返りを打つ。 「明日も潜水艦を相手にする事があったら考えん事もない。今回の事は不問にするからもう寝なさい」 「…………」 僅かな沈黙があった後、一隻分の重さを受けていたベッドが軋み、その圧力がなくなった事を示す。 扉が控え目に開閉の音を立てる。 山城は部屋を出て行ったようだ。 自分はその音を聞き、布団の中で大きく溜息を吐いた。 明日も仕事だ。寝なければならない。 だと言うのに、山城に付けられた唾液のお陰で砲身は一向に鎮まらず、 自分は悶々としながら再び深海に意識を落とすのに時間をかける事になってしまった。 …………………… ………… …… 次の日の晩。 自分は壮烈な既視感を覚えながら摘まむように必死に惰眠を貪ろうとしていた。 「ちゅう……、ぇる、れる、ぇうー……」 まただ。 もう少し強く言ってやらないと駄目らしい。 自分は辿々しい動きによって局部に与えられる感覚を振り払って起き上がった。 「っ!」 勢い良く上体を起こした自分の顔を見て、山城は驚いたように私の砲身から舌を離した。 その小さな舌も山城の口の中に引っ込んだ。 自分は私の砲身に添えられていた白い両手を掴み、そこから離す。 「…………」 山城の赤い目を睨んだが、山城はまるで怯んでおらずうんともすんとも言ってくれない。 山城はやはり不満そうな、よく見ると悲しそうな顔をしていた。 しかしそれは知った事ではない。 私の局部に覆いかぶさっていた山城の上体を両手を押し退ける事で下手糞な正座に移行させた。 やはり立派な物にさせられている自分の砲身の我儘もまた知った事ではなく、私は下腹部の服装の乱れを整えた。 それから私は山城にしゃんとした正座で向き合う。 「山城、少し話をしようか」 「…………」 はいとでも言ったらどうなんだ。 俯き気味に視線を落とすんじゃない。 人と話す時は目を合わせなさい。 「一体どういうつもりなんだ。私と山城はそんな関係ではないだろ」 「……近代化改装よ。これで、欠陥戦艦とは言わせないし」 山城は此方を睨み返すように視線だけを上げて戯言をのたまってくれた。 何を馬鹿な事を言っているんだ。 何が不満なんだ。 読心術なんか持ち合わせていないんだから、口に出してくれないと分からないぞ。 こう諭しながらも、自分の語気は静かに苛々が含まれて行くのが分かる。 「……提督。昨日はあんな事を言っておいて、今日は使ってくれませんでしたよね」 またその話か。 確かに考えん事もないとは言ったが、別に約束した訳じゃない。 今日どのような事があったからと言って、明日の事柄を透視できる能力がある訳でもないんだ。 「"ケッコンカッコカリ"、ってあるじゃないですか」 あるな。 頭が花畑と化したらしい上が考えた制度だ。 「昨日の演習の中に一隻、それをしていた艦がいたじゃないですか」 いたな。 元帥殿が最も気に入っているらしいあの艦は、他の艦とは練度の格が違ったな。 お前もその艦を狙うのに苦労していた。 「その艦が言っていたんです。夜は提督とこういう事をしていて、それがとても幸せだって」 演習後の情報交換の時間で聞いたのか。 その艦は一途に元帥殿に愛されているのだろうな。 ……で? その艦がそう言っていたから、自分もそういう事をすれば幸せになれる筈だと? ふざけるな。 浅はかにも程がある。 「これで二度目だぞ、いい加減にしろ。 山城の考える幸福ってのは何なんだ。自分でも分からないなら強引に私を巻き込むんじゃない」 最早怒気を言葉に込める事は抑えられなかった。 こんな形でこのような行為を強要されて、嬉しい訳が無い。 不愉快だ。 自我を持った艦娘がそうであるように、自分もまた良いように扱われていい道具じゃない。 山城は幸福になりたいのかもしれないが、これでは私が不幸だ。 人に不幸を押し付ける等、幸福がそんな汚い事の上に成り立つ物である筈がない。 「罰を与える。山城にとっての幸福が何なのか、考え直してきなさい。 相談ならいつでも受けるから今日のところは帰れ」 人差し指で私室の扉を指差しながら促す。 こうやって自分は拒絶の意を尖らせて表す。 山城は前髪で目が隠れる程俯き、一瞬右手を目元へ持っていった。 何の仕草か分からなかったが、その後顔を上げた山城の赤い目は少し潤んでいるように見えた。 気のせいだ。気のせいに違いない。 「……分かりました。迷惑かけてごめんなさい」 悲しそうな顔をいい加減どうにかしろ。 これではまるで私が悪者ではないか。 流石にここまで辛辣な言葉は口にはせず、 自分を正当化するための免罪符として心の中に縛り付けていた。 山城は、昨日より控え目に扉を閉めて出て行った。 この珍事、どう対処したら良いのだろうな。 あれだけ山城に大言を叩いておきながら、布団の中で自分はそんな自問の雨を浴びていた。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 ――大井―― 「北上さん、もう朝よ」 私の一日はまず相部屋の住人を起こすところから始まる。 起床時間になっても起きないのはこの親友のイメージにピッタリだろう。 「……んぁ?」 締まらない寝起きの様子は提督とよく似ている。 提督は目覚まし時計か何かの装備でもあるのか寝坊はあまりないが、 寝起きに見られる締まらない顔は日中ではあまり見られない。 ちなみにセクハラする時は下手に真剣な時よりも顔が引き締まっていたように見える。 「あーおはよー」 「今日も演習艦隊につくんだから、しっかりしてね」 「うーい」 本来このように私達艦娘の士気を上げるのは提督の役目だろうが、 さっき言ったように朝はあまり頼りにならないのでここは親友たる私の役目だ。 のそのそ布団から寝間着のまま出て行くのを見送り、手早く布団を片付ける。 昨晩は北上さんが眠ったのを確認して提督の部屋を訪れ、提督との夜戦を初めて本番込みで行い、そのまま眠った。 心許す親友の北上さんだろうと恥ずかしいものは恥ずかしいので、朝起きて提督と別れ、 昨晩のことを悟られないよう普段通り朝食を1人で済ませようとすると、珍しいことに北上さんがこの時間に食堂に来た。 ちなみに寝巻きのままではない。 北上さんは普段朝食は遅めに取っていたと思うがどうしたんだろう。 相席の誘いを受け入れ、共に盆の食事に手をつける。 まず味噌汁で口内を潤そうと啜る。 「大井っちさー、昨日の夜中どこ行ってたの?」 「ッ! ゲホッカハッ」 「わわっ大丈夫?」 味噌汁を箸でかき回す北上さんからの予想だにしなかった突然の問いかけが私にはクリティカルヒットした。 席を立って私の背中を摩り、咳き込む私が収まるまで待ってくれた。 「ケホッ、ん……北上さん、知ってたの?」 「まーね。というか大井っちが夜中抜け出したの昨日だけじゃないでしょ」 席に戻った北上さんはずずーっと音を立てて味噌汁を啜った。今日の具は大根と人参の短冊切りだったか。 私は返答に困り、とっさに返すことができない。 「えっと……」 「もしかして提督ととうとうデキた?」 「き、北上さん、何を根拠に……」 「だってさあ、あむ、提督だって大井っちのこと、好きって丸分かりだもん。 特に今日の大井っち、朝からいつもより嬉しそうな顔してるじゃん」 「――ッ!」 浅漬けの蕪をつまんで食事を進める北上さんに動揺させられた私は箸を動かすのも忘れて、左手を顔に当てる。 今日の私の顔はそんなに緩んでいるのか? 「あっやっぱり図星?」 「えっその――!」 鎌をかけられたらしい。 北上さんにここまで弄られるなんてそうそうない。 顔には出ていなかったようなのでまだ取り繕う余地はあるはずと考え冷静を努める。 もう取り返しがつかない気もするけど……。 「なっ何もないわよ? 提督はあくまでも上司なんだし……」 「ふーん?」 「……」 今日の北上さんは無駄に冴えている。 ニヤニヤする北上さんと目を合わせているとどんどん私の隠していることを暴かれそうな気がして、私は目を逸らした。 顔が熱くなってきた。 「ま、気のせいってことにしとくよ」 気のせいだと思うならニヤニヤするのをやめてほしい。 それからの私は何とか関心を逸らそうと色々な話題を持ち出すことに努めたが、結果は失敗に終わった。 食事は本来喋りながら進めるべきではないのだがそこは目を瞑っていて、って、私誰に弁解してるのかしら……。 ――提督―― 午前の演習も済み、もう少ししたら午後の演習に赴こうと思うので、執務を中断し休憩を入れる。 それにしてもたまには茶葉から離れて珈琲を嗜むのも乙なものだ。 日本人ゆえに米や味噌汁に飽きることがないように茶も飽きたわけではないが、 気分で他の嗜好品に手が出るのもまた不思議なことではあるまい。 しかしカフェインは毎日取っている気がする。 過剰摂取でなければいいのだが。 「提督、いかがですか?」 「美味いぞ」 「それは何よりです」 こうは言うがインスタントだし、大井は大した苦労はしなかっただろう。 ところで、味噌汁や煎茶などの日本食を音を立てて食すのは普通だが、そうでないもので音を立てるのはマナーによくないという。 「……はぁ」 もちろん珈琲は日本食なんかではなく、少し冷ましてから音を立てずに飲んでいたので、 今の小さな溜息を聞き取ることができた。 「……どうした」 「あっいえ、大したことじゃないんですよ。その、肩が凝ってきただけで」 この時自分はある重巡の台詞を思い出した。 悪戯心が自分を椅子から立ち上がらせ、秘書席の大井の背後を陣取る。 不審そうに首を曲げてこちらの様子を伺う大井の両肩に両手を置いた。 肩をビクつかせたのがよく分かったが、無視して手と指を動かす。 「……私、肩を揉んでくれとは言ってませんよ?」 「肩が凝ってると聞かされて無視する人間にはなれんなぁ」 「まぁ、提督らしいですね」 その呆れた声には安堵のような調子も見える。 最初は少し警戒こそされたが、手を振り払われないので用意していた台詞を意味もなく得意げに使ってみる。 「愛宕も言っていたように、やっぱり タンクが大きいと肩が凝る んだな」 要はセクハラがしたかっただけだ。 そしてそのタンクをさわさわ。 「……」 ピシッという擬音が聞こえた。 ただ触っているだけなので刺激は少ないと思う。 が、拒絶するならともかくこう無反応ではどうしたらいいか分からない。 笑えばいいと思うよ、などと頭の中で何かが、いや誰かに囁かれたがきっと気のせいだ。 おかしいな、多少なりともスキンシップは許されるようになったはずだが空気が死んでいる。 大井のタンクから手を退かすタイミングを見失った。 「……提督?」 張り詰めた空気に突然大井の声色が入れられる。 それはまるで外の冷たい空気を付与させてきたかのような声で、自分の背筋を震わせられる。 大井が今どんな顔をしているのか、分からない。 「愛宕さんの胸も揉んだのかしら?」 「いやそういう意味で言ったんじゃない」 嫉妬深い大井の地雷を踏んだかもしれない。 この苦しい状況から抜け出すべく、自分は素早く手を退かせ思わず早口でまくし立てた。 触ってみて改めて大井も愛宕ほどではないが中々の大きさだと分かる。 それと、大井にも言った通り愛宕のタンクを触るどころか、揉んだという事実はないので誤解しないでほしい。 「過剰なスキンシップはお前にしかやらないよ」 「……ふふっ、二十発撃ちますよ?」 お馴染みの警告台詞を使う――注釈しておくと、秘書の執務席に座るため艤装は全て外されている――が、その口調はいつもの柔らかいものだった。 冷えた空気も冬の寒空へ帰っていったのか呼吸しやすいものへと戻る。 一旦落として上げる、とでも言うのか、 自分の精神は大井の小さく笑ったような声もあってすっかり緩みきり、再びタンクに手を伸ばした。 先よりもスキンシップ度高めで。 「あっ」 「うーん、確かにこの大きさだと肩に来そうだな」 「ちょっ、提督、手つき……っあ、まだお昼、あんッ」 「何食ったらこうなったんだー?」 「知らな……いやっ、ぁ、んん……」 「提督ー……あ」 ノックもなしに入って来られては取り繕うこともできず、タンクを揉まれる大井、揉む自分、 そして扉を開けた北上が固まり、再び執務室は妙な静けさに包まれる。 閉めた窓のさらに遠くの工廠から喧しそうな音が僅かに聞こえ、自分を少しのあいだだけ現実逃避させてくれた。 今日も中々に寒い。 インテリア重視で設置したダルマストーブは管理に手間がかかるが、流石に火を起こすべきだろうな。 ついでにスルメや餅でも焼いてしまえば割に合うだろう。さて。 まだ日は沈んでいないのでこのまま夜戦というか夜伽に突入するつもりはなかったが、 他の艦に見られてはあまり良くないことには変わりないわけで。 見られた相手が北上ならまだよかったかもしれないが、これが例えば金剛だったりしたらどうなっていただろう。 いや、金剛だったらノックはしていた。ノックをしない艦はいないわけではないが少ないので油断してしまったのだ。 「あー……北上、これはな」 「……やっぱりデキてたんだね、大井っち」 「きっ北上さん!!」 急に椅子から立ち上がったので手を退ける。 平手の一つでも飛んでくるかと身構えたがそんなことはなかった。 「あっあのね、これはそのっ――」 どうやら自分以上に動揺しているのか手をわたわたよく分からない動きをさせるだけで弁解はできそうにない。 しかしこちらもパッと都合のいい弁解の言葉が浮かばない。 イレギュラーにはすぐに対処できなければ戦場の艦娘は死ぬというのに。 「あーいいって恥ずかしがらなくても、これからはノックするよ。あたしは後でまた来るからごめんねー」 まずどう助け舟を出すか悩む時間も与えられないままに、ニヤつかせた顔で北上は気を遣って退出していった。 とりあえずノックは至極当然の行動だとツッコミたい。 扉が閉まる音を最後に残るは、嵐が去った後の静けさと、呆然と立ちんぼする大井と自分。 「……提督、演習の準備しましょう」 「……そうだな」 悪戯心を二度も叩かれては流石に起き上がってこない。 意気消沈と少しの罪悪感を胸に、次の演習の相手艦隊の情報が書かれた文書を確認しに行く。 珈琲は冷めていた。デジャヴ。 午後の演習も勝てた。 破損した艦は上から支給される演習用の高速修復材と資源を使って即刻修復される。 大井が工廠で修復を受けている僅かな時間に被弾せずに済んだ北上が声をかけてきた。 「提督ー」 「なんだ」 「昨日大井っちとえっちした?」 「ブッ」 呑気な顔で何を言い出すんだ!? あまり鋭いイメージのない北上からダイレクトにそんなことを当てられるとは思わなかった。 北上からすれば演習前に大井のタンクを揉んでいたところしか手がかりはないはずなのに。 「……提督。そのリアクションは古典的だよ」 「うるさいっ」 「で、やったの? やってないの?」 元々北上にならあまり明かすことに抵抗はなかったし、興味津々の北上に気圧された自分はポツリと漏らした。 「……やった」 「おっ、昨日で何回目?」 「……三回目かな」 「あれ? 意外と少ないな」 なんだその反応は。 話を聞くと、大井が夜中に部屋を抜け出すところを度々確認しており、 提督、つまり私の様子も最近変わったように見えたのでそのような推測に至ったのだという。 そこで自分は大井が私のためを思って度々工廠を訪れていたということを話した。 「へぇー、提督も隅に置けないね~」 「しかし、大井はともかく私はそんなに分かり易かったか?」 「うん。提督、スキンシップはするけどあっさりしたのばっかりだから本気で手を出そうとしてるようには見えなくてさ。 硬派だと思ってたから分かり易いんだよ。白い画用紙に絵の具で点をつけた感じにね」 なるほど、と、ここで大井が戻ってきた。 小破した大井の服や艤装は綺麗に元通りになっている。 「北上さん、何を話してたの?」 「んー? 大井っちとのえっち気持ちよかったかなって話」 「!?」 ハリケーン北上の一言で大井の顔が瞬時に赤く染まった。湯気でも出ていそうだ。 「ちょっ北上――」 「提督言ったんですか!?」 「うおっ」 顔は赤くしたまま少し怒った顔で自分の服に掴みかかってきた。上目遣いで睨まれる。 勢いが強くて少し後ずさりした。 「あははっ、じゃーねー」 またも取り残される、軍服を掴む大井と掴まれる自分。 しかしここは隅っこながらも工廠なのでそれなりにうるさい。 だから先までの会話が他の者に聞かれていることはないと思うが……。 「もーっ! なんで言っちゃうのよー!」 数秒の硬直の末再起動した大井に突然揺さぶられる。 暴れる視界の中どうにか捉えた大井は少し涙目になっていて、割合可愛かった。 …………………… ………… …… 端から、というより主に工廠妖精から見れば巷で言われる『バカップル』にしか見えなかっただろう寸劇の後、 しばらくはつーんと素っ気なくする大井に自分が泣きを入れる羽目となった。 手を合わせて頭を下げる。 「すまん! そこまで恥ずかしがると思わなかったんだ。 今度一緒に出かけて何か欲しいものでもあれば買ってあげよう。 それで許してくれないか」 なにぶん女性の扱い方など素人なので、 言い方を悪くすれば好きな物で釣って機嫌を直してもらうしか思いつかない。 恥を知らず想い人との夜伽の話を人に喋ったり想い人を物で釣ったりと迷走しているな自分は……。 そっぽを向いていた大井がゆっくりこっちを向いてくれた。 「……提督は、今夜もここにいますよね?」 「うん? 確かにいるが夜に出かけ――」 少し思い至るのが遅かったな。 それでも昨日行った夜戦の事が頭になかったら察することのできない朴念仁に成り切るところだった。 思い至ると同時に唇に当てられるほっそりとした人差し指。 「外出しないでください」 「……ああ」 「……それで手を打ちます」 短い肯定だけで顔付きが優しいものへと変わった。 それは普段の顔付きとも少し違う、嬉しさと恥ずかしさを織り交ぜたようで、不覚にも心臓が跳ねた。 大井は離した指を自身の同じところに持っていく。 やはり……そういうことなのか。 明日も北上にからかわれないといいがな。 「提督……っあ……」 「なんだ」 時は更に進み深夜。 大井はベッドに腰掛ける自分の足の間に腰掛け、後ろからタンクを好きなようにされ、縮こまっている。 昼のセクハラのおふざけ気分とは違い、今の自分は至って真剣だ。 静かな情欲が一周回って自分を真剣にさせているのだ。 「ん……や、やっぱり、愛宕さんくらい、あっ、大きい方が、いいん、ですか? っく……」 「胸で選んだんじゃないんだから、大井はこのままでいいんだよ」 「そう……ですかっ……」 昼の戯れで何気無く吐いた台詞を未だに気にしているようだ。 大井のそれは愛宕に及ばないまでもそこそこ、いや結構な大きさだ。触り心地も、服越しでも瑞々しく柔らかいのが分かる。 「て、提督……胸弄るのもいいけど……また、抱きしめてくれます……?」 「……」 出た。甘えたがる大井。 さっきから何度か言われる度にやってあげているのだがまだ足りないらしい。 タンクから手を離し、腕とタンクを包み込むように柔らかい体を抱く。 「はあっ……」 ある程度力を込めて抱きしめられた大井は息を吐き出した。 首筋に顔を近づけて深呼吸してみる。 やはり香水か何かの匂いがするわけでもないのに、癖になりそうだ。 鼻息を当てる度にビクつかせる反応が面白いのもそうだし、 大井の空気を肺に取り入れているという少し変態じみた自分の勝手な妄想もある。 大井も呼吸の間隔が長くなってきた。 またずっと密着していることもあって寒さが和らいできている気もする。 密着部分が体温で温まってきたのか? 体温そのものが上昇してきたのか? 「あの……」 上昇しているのが体温だけではないのも分かっている。 自分のモノには欲望に忠実になった血液が集まり、 ウィンナーの出来損ないから魚雷へと変化を遂げようとしているのだが、大井の尻肉に阻害されていて最早痛い。 「……私がしてあげます」 そう言うので腕を離し解放すると、ゆっくり腰を持ち上げていく。 邪魔だったものが遠ざかるにつれ、ある程度までは魚雷が天を仰いだ。 しかしこれだけではまだ不完全である。 ズボンの股間部に出現した山がそれを表している。 振り返った大井はそれを見るや足の間に跪き、山のファスナーを降ろし、できた火口に手を突っ込みまさぐる。 ひんやりとした手で握られ、外に引っ張り出された。 「あ……、昨日出したのに……」 感嘆の言葉をもらうが、一日も経てばそれなりに回復はするので何も不思議なことではない。 ちなみに聞いた話によると、精液は三日分まで溜められるらしいので満タンではないかもしれない。昨日で出し切っていればの話だが。 見つめるのも程々に愛撫を始めた。 これについては既に二回させられているので口出しする必要はなさそうだ。 この行為以外にも自分が大井に口出しする機会が果たしてあったかという疑問はさておき。 「ん……」 俯いた口から潤滑油を垂らされた。 思えば大井が私のを口でするところを最初から見るのは初めてだった。 なので率直に感心した。 まだ魚雷の方から潤滑油が滲み出ていないうちは口内にある油を使うことで摩擦係数を適度まで落とし、 最初から高度な快楽を与えようというのだ。 早速大井の潤滑油に塗れ、動きが良くなった魚雷を、手が汚れることなどお構いなしに扱き始めた。 ねち、くち、と、淫らな潤滑油による演奏が夜戦の始まりを告げる。 最初はそれを握る手で上下に擦られるだけだが、それだけでも充分な快感だ。 「……」 快感に抗おうと自分の顔には自然と力が入る一方、大井の少し赤い顔はそれをじっと見つめるだけ。 手は扱くだけでなく、落とした潤滑油をカリなどの伝い辛いところも含めて満遍なく塗り広げようと奔走する。 カリに指を這わせられた時は腰がビクついた。 ここまで細かい気の回しぶりに疑問が湧く。 「っ、お前、そういうの何処で覚えてきたんだ……」 「……演習の後の自由時間で聞く機会があるんです」 なるほど。 演習後は艦娘同士の情報交換を目的として相手艦隊と任意で交流する時間が設けられているのだが、その時に聞いているらしい。 というか、そういった情報を交換するための時間ではないのだが。 そして相手艦隊の艦娘がそういうことを知っているということはその艦達の提督は……。 いや、何も言うまい。 やがて扱いていた手が私の腿に添えられた。 「……んくっ、……ぅ……」 心の準備でもしたのか、喉が動いてから顔が近づく。小さな舌をそれに触れるべくおずおずと伸びてくる。 ぺちゃ、と触れると舌を動かした。 舌から逃れようと左へ右へ暴れる魚雷に唇を押し付け離すまいと追いかける。 暴れる魚雷を追うように大井の頭が左に向いたり右に向いたり、偶に上目遣いでこちらの顔を伺う光景は庇護欲を掻き立てられ、穏やかに頭を撫でた。 魚雷と大井の動きが止まる。 とりあえず二撫でのみで終えると口が離れた。 「今の、もっとしてください……」 そんなことをしているくせにその程度の望みを恥ずかしげな声で伝えるとは、 こちらの庇護欲を狙ってやっているんじゃないか? 大井が喜ぶならできることであれば何だってしてやる。これくらいで喜ぶならずっと撫でてやるさ。 大井が自分に尽くし、自分が大井に尽くす相互関係が生まれ、心が満たされていく。 早速茶髪の頭から毛先まで隈なくさらさらした手触りを楽しむ。 大井もそれで満足なのか、微笑んでから次のステップに踏み込んだ。 口を開いて目を瞑り、魚雷はぬめぬめと温かい口内に格納された。 根元までは届かないながらも一生懸命やってくれているのが伝わる。 伝えられる想いと快感が腰や手足を震わせる。 「んー……、んふ、ふっ」 撫でる手が頭からなんとか外れない程度の速度で、前後に動かされる。 咥えたことで明確な声を発することができなくなり、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅく、ぢゅ、といった空気混じりの水音だけが部屋に充満する。 「んぷ、んく、ちゅる、ん~……」 舌もしっかり動かし根元近くから頭までをちろちろ舐められている。 大井としては以前とやっていることは同じだろうが、自分としては仰向けで寝た状態でされた以前とはまた違った景色に映る。 そもそも以前された時はまだ心を交わせていなかった事もあるだろう。 その時の大井には焦りの様子がちらちら見え隠れしていたが、今はとても落ち着いた様子に見える。 頭を撫でる自分のこの手がそれに貢献できているのかもしれない。 「れい、ろ、く……、んくっ、きもひ、いい……?」 「くっ、喋るな……」 「むうっ……、ふっ、んっ、んん、ちゅく、んむっ」 「うっ、あ、はあっ……」 ぶっきらぼうに返してしまったがそれが気に食わなかったのか、先より速度を上げられる。 気持ちいいに決まってる。 その証拠に手がびりびりと震え、足腰ががくがくと留まらない。 少し腰が引けたが、すかさず大井の両手が腰に巻き付き離さない。 「あはっ、逃げないで、我慢しないで……」 優しい声で叱られる。 口を離した代わりに片手で擦られる。 しかし我慢しないでと言われても、自分は、もう―― 「ぐっ……」 「え?」 びゅるっ! 「きゃっ!? あむっ」 「くはッ!!」 びゅくっ! びゅっ! びゅっ、びゅる…… 魚雷は暴発し、白い油が一発大井の頬に直撃、以降はすぐに咥え直した大井の口内で無事(?)処理された。 手はもうちゃんと頭を撫でてはいなかった。 頭を掴んで押し付けてしまう衝動を抑えていてそれどころではなかったのだ。 「う……ん……んん、んく、ん、ぐっ……」 口内に撒かれたものを、目を瞑って眉を顰めた苦い顔で少しずつ嚥下していっている。 こうして自分の種子が大井に飲み込まれているのだと脳裏で反芻すると、背筋がぞくぞくと震える。 この顔を見るのはこれで三回目だが、ふと、もしかすると自分が知らないだけで、 実際にはこういうことを三回以上はされていたんじゃないだろうかとの考えが浮かぶ。 寝込みを襲われ自分のモノを口で弄ばれた挙句射精しても目が覚めないほど神経は図太くないつもりだが……。 「はーっ……、はー……」 大きく息を吐きつつ頭を撫でる事を再開する。 大井は砲に密着させていた唇を広げ、歯が砲に当たってしまわぬようゆっくりと口を離していった。 荒い呼吸のためか口は完全には閉ざさずに少し開けておき、ぼんやりと惚けた顔で頬に着弾した白いものを指でつまみ取る。 それを目の前に持っていき何を思ったか、それがついている親指と人差し指の腹をくっつけたり離したり。 指と指の間で餅のようにびよびよと伸び、千切れることはない。 大井は、そうして私の種子を弄ぶ。 「……」 「……面白いか? それ」 「……よく見るのは初めてですから……」 それがどんなものか確認せずに今まで飲み込んできたというなら、それは勇気の無駄遣いだと言おう。 少し呆れていると、大井は一頻り観察してもう充分だと判断したのか、その指を口に咥えた。 ちゅる、と指が口から出されたとき、指に付着していたはずの白いものは消え失せていた。 そしてやはり苦そうな顔。 懸命に体内に収めようとするその様を、自分は終わるまで黙って見据えてから、問いかける。 「……なあ、私が大井とこういうことをするのって三回目か?」 「……そうですよ?」 大井は質問の意図が分からない、と言った様子だったが、自分はこれで一つ疑問を解消できた。 私も人並みに繊細さは持ち合わせていたようだ。 そして大井はこの鎮守府で生まれ育ったので、他の男は、という質問はあり得ない。 するとやはり、こういったことは決して慣れているわけではないのだ。 予習だけしていれば大丈夫、というものではないだろう。 「無理して飲まなくてもいいのに」 純潔を散らせた夕べに伝えたように、艦娘として華々しく活躍し、目の届くところにいてくれればそれで満足なのだ。 自分でさえ口にしたいと思わない精液が飲めなかったくらいで嫌いになったりはしないし、 むしろ無理強いさせているようでこちらが不安になる。 しかし大井はこちらの心配などいらないと言うようにこう返した。 「……でも、やっぱり好きな人のだから、ちゃんと受け止めたいんです」 このとき、自分ははっと感動を覚えた。 提督をやっていてなんだかんだ自分について来てくれる艦娘はそこそこいるが、大井は最早特別だ。 私のために体を捧げ、嫌だと思うことも受け入れてくれる。 こんなことをできる人はそうそういまい。 贔屓はしてはいけないことなのに、今ばかりは他の艦娘のことなど忘れて大井のことしか考えられなくなる。 目の届くところにいてくれれば満足と言ったな。ありゃ嘘だ。今嘘になった。 目の届くところでなく、互いに目を合わせられるような、そしていざというときすぐ寄り添えるようなところにいてくれないと駄目だ。 「……提督?」 大井が黙り込んだ私に問いかけてくるが、少し待って欲しい。 今自分の内側からこみ上げてくる熱いものをどうやって発散すべきか頭の中で軍法会議を執り行っているところなのだ。 そのあいだ目の水門を閉じて零れ落ちそうになるものを必死に止める自分の顔は、大井にはどんな風に見えているのだろうな。 水門を閉じているので大井がどんな顔を、反応をしているのかは分からない。 いつの間にか頭を撫でる手を止めてしまっていたが、今は自分のことで精一杯なので許して欲しい。 唇も震え始めたので閉じている口に力を入れてそれを抑えたと同時、大井の頭が不意に上へ上がっていった。 大井の頭に乗せていた自分の手が滑り落ちる。 一体どうしたのかと門を開くと、視界はぼんやりしていてよく分からなかった。 それでも一秒二秒ほどで何とか晴れたとき視界に大井の顔はなく、あるのはクリーム色を基調とした装甲に覆われた二つのタンク。 それがどんどん大きくなって次第に視界を暗くしていき、ぴと、と自分の顔が二つのタンクの間に収められたのが分かった。 自分の頭はふわりとした腕に包まれ、やんわりと柔らかい体に押し付けられる。 「……何が悲しいんですか?」 そう問いかける声はとても優しい。 それはまるで小さな子供でも宥めるかのような声で、大井の持つ「母性」というものを自分は今初めて見つけた。 ただ愛されていると改めて実感しただけで泣き出す子供みたいな自分は、抱かれたままふるふると軽く首を振ることしかできなかった。 そんなことで泣くなんて、大の大人が恥ずかしい。 自分は膝に置いた両拳と顔に力を入れて我慢するのに精一杯で、言葉で返す余裕はなかった。 「泣いて、いいんですよ。ここには私とあなたしかいないわ」 「提督」ではなく「あなた」と呼ばれることでその意味は強調される。 単にこの部屋には、という意味なのに、どうしてか「この世界に二人しかいない」という意味に聞こえる。 やはり言葉で伝えたいことができた自分は、涙なぞ目の前の布地に染みても構わない一心に固まった。 溢れ出る想いは大井と同じように背中へと自分の両腕を回させた。 「ありがとう……」 自分の声は想像以上に掠れて震えていて、正直聞こえているか怪しかった。 背中にやった腕や手も震えていて力が入らない。 「愛してる……」 この言葉を皮切りに水門を閉じたが、意味を成さなかった。 漏れ始めた水のことなど無視して、大井の体の温もりを感じることだけ考える。 大井は聞こえたのか聞こえていないのか頭を撫でてくれるだけだった。 聞こえていなかったら少し残念だ。 しかし聞こえていなかったのなら後で伝えればいいのだから、残念なのは少しだけ。 大の大人の割に中身は人肌恋しい子供だった自分はそれからしばらく涙を流した。 …………………… ………… …… 感動の雨が止み、萎んだ自分の下腹部が冷えてきてそういえば夜戦の途中だったことを思い出した。 少し勇気の要ることだが湿った空気にしてしまったまず自分が言葉を発しなければこの状態から動くことはできない。 背中に回した手でとんとんと軽く叩き、合図を送ると頭に巻きついた腕の力が抜けたので顔を上げる。 大井を見上げるのは新鮮だ。優しい眼差しをしている。さながら聖母のよう……は大袈裟か。 「このまま続けたいんだが、いいかな?」 大井は思い出したように一瞬はっとしつつも、優しい顔は崩さなかった。 「提督の好きにしてください」 こんな台詞、日が沈んでないと聞けないだろうな。 受け入れられたことが嬉しくて、遠慮なく大井のスカートの中に手を伸ばした。 いつも怪物と戦っているにしてはすべすべな太腿を撫で回す。小さく震わすも抵抗はされない。 内股の方を触ってみると意外なことに、すぐそこの魚雷発射管から出ただろう潤滑油が既に伝ってきていた。 驚きを隠しつつ管の方へ手を持っていく。 そこを覆うたった一枚のカバーはぐっしょりと湿っていた。でもそんなに熱くない。 自分のを口で愛撫している時に濡らし、自分が泣き出した時に少し鎮まったのかもしれない。 太腿と管のカバーを濡らしている潤滑油をなるたけ掬い取り、手についたそれを口で舐めとる。 「提督! 何して――」 「お前だって私のでやったろう?」 「そ、そうですけど……」 だから御相子だ。 舐めた潤滑油は少ししょっぱかった。 濡れ具合を確認して一度口に運んだだけだが、自分のソーセージもどきが再び魚雷へと改装されるには充分な材料だった。 大井の装甲を外しにかかる。 上着は中央を縦に走る深緑の帯の裏に隠されたボタンを下から外していき、一番上の襟の中を通る白いスカーフも解く。 男にとってスカーフなんてのは無縁な装飾品で――いや、これはただの言い訳だな。 とにかくスカーフの解き方でやや迷った。格好悪くてこっちが恥ずかしくなってくる。 それでも大井は自分の拙い手付きをやや緊張しているような目でじっと見守るだけで、口出しもしてこない。 手際が悪くも時間をかけて前を開けた。 やはりカバーがつけられていない大きなタンクが二つ姿を現した。 顔が緩まないようにと自然と力が入る。 恥ずかしいのを隠すように目を逸らす大井に問いかける。 「……ブラとか、しないのか?」 大井は目を合わせてくれた。 「……肉体が普通の人より強化されているのは知ってますよね?」 それは知っている。 実態がよく分かっていない敵でも砲撃に使ってくる弾は演習とは話が違い、殺傷することしか考えられていない実弾だ。 直径が小さかろうが普通の人間が食らったら即死だ。 「だからブラがなくても垂れたりはしないんですよ」 なるほど。 直接上着に擦れたりして痛かったりしないのかとも思うが、痛くないからカバーをしていないのだろう。 深く考えないことにする。 今世にある常識をもって疑問を解決へ導けないのならいくら考えたって分からない。 「私の胸がそんなに心配だったんですか?」 「……まあな」 「さっきから子供みたいですね」 「男はいくつになっても子供だ」 男はいくつになっても子供らしさを失うことはない。 いくつになってもあれよこれよと色々なものを欲しがる。 それでも大井本人も気にしなかった母性の象徴が垂れるか垂れないか気にするのは子供が過ぎるかもしれない。 うふふ、と面白げに生暖かい眼差しで見下ろす大井を無視して上着を完全に脱がし、スカートのホックに手をかけた。 母性の顔もそれまでで、スカートを下ろし下穿き一枚に仕立て上げた時にはまた女の顔に戻っている。 最後に濡れそぼって使い物になっていない魚雷発射管のカバーにも手をかけようとすると、 流石に恥ずかしさが勝ったのか自分より早くカバーに手をつけた。 色気のない真っ白――だがそれがいい――なカバーが下ろされ、 クリーム色の靴下も下ろされた。 そういえば靴下の存在を忘れていた。 少しの茂みに隠れる入り口を探す余裕も与えられずこちらへと歩み寄ってくる。 「あまりじろじろ見ちゃいけませんよ?」 そう言われても目を逸らすことはできない。なんたって産まれたままの姿を見るのは初めてなのだ。 どちらかといえば白い方の肌色が視界一面に広がる。 こうして見ると本当に普通の女の子のようだ。 もちろんこれは普通の人間でないと愛せないという意味ではない。 特に深い意味もなくそう思った。 「綺麗だな」 綺麗なものはそれがなんであろうと心奪われるだけだ。 自分は大井の裸体を見て感じたことをこの一言に込めた。 が、別に大井の体にもし傷痕があったとしても自分は大井の体を醜いとは感じなかっただろう。 痛々しい、とは思うかもしれないが、それはそれで庇護欲が湧くだけで嫌悪感は絶対に生まれない自信がある。 「あ……ありがとうございます」 大井は緊張していた顔を少し緩め、こちらと同じく短く返す。これ以上の言葉は不要だ。 ファスナーから顔を出しているだけの魚雷を一度引っ込め、ズボンのホックとベルトを外して下腹部を露出させられるくらいまで下ろす。 殆ど脱いでいない自分は大井にとってフェアでないだろうが、そんなことよりも自分は早く大井と一つになりたかった。 準備が整ったので大井の手を取り、やんわりとこちらへ引っ張る。 大井は私の膝に跨り肩に手を置いた。私は自分のモノを掴んで狙いを定める。 そして―― 「ん……ぁ、あ、あ!」 自分の魚雷は大井の発射管にとても容易く装填された。 昨日よりはすんなり入ったが締める力は緩んでいない。 自身の体重もかかっているのか、まだ挿れただけなのに少し目線上の大井は喉を見せて啼く。 「はあっ……」 「っ……、まだ痛むか?」 「い、いえ……、昨日ほどの痛みは……」 大井は体を震わせる。 一切の装甲をなくした状態だが、その体は熱く、寒さの心配は無用のようだ。 別に寒くて震えているわけではないことくらい分かる。 「痛くはないんです……お腹の中で提督のが、っん、ビクビク、して……苦しい……ふふ」 苦しいと言うのに笑っている。 女性の心理は自分には分からないが、今の大井を見てやめようとは甚だ思わなかった。 それどころか自身の腹を掌で愛おしげに撫でていてはこちらも我慢できないわけで……。 「あっ!!」 足に力を入れて腰を突き上げると、 ただでさえ大井の体重で入れるところまで入っている自分の魚雷はさらに中を抉ることとなり、 大井は強く息を吐いた。 「ちょ、提督いきなり、いぃっ!」 大井の健康的な体重がかかって速く動かすことはできないが、大井の感度は良好だ。 綺麗にくびれた腰を掴んでぐいぐいと押し付けてみる。 「あはぁっ……、くぅ……ん、や……あっ!」 今度は手を尻にやって持ち上げる。 魚雷の凸部分が内部を抉りながらずろろろろと外気に身を晒し、 潤滑油に塗れた魚雷を再び内部に収めるべくむんずと腰を掴み落とす。 「ふあっ!!」 深く楽しむために速度は求めない。その喘ぎに現れた艶を更に磨き上げるメンテナンスは慌てずに確実に……。 「くっ、……おおっ……」 「はあ……ぁー……」 ずん。 「あんッ!」 ずるう……。 「ぁぁぁああ……」 ずん! 「かはっ!!」 ズボン一枚を挟んで肉同士が軽くパンッと音を鳴らす。 まだこれからだというのに、肩に置かれた手から力でも抜けたかふらりと倒れこんできた。 まあこんなでも一応二回目だ。慣れていないのなら焦らず時間をかけて体をほぐすといい。 「はーっ、ふぅー……」 肩に顎を乗せて息を整えようとする大井の背中を片手間で撫でる。背中に広がるさらさらした後ろ髪も混じえて。 大井の肌は背中も滑らかですりすりしていた。 「はあ……提督も脱いでくださいっ」 やはり抗議されたか。 しかしそうやって目を合わせてまで言われても、右手は大井の腰に、左手は背中にやっていて手が空いていない。 ……生憎と空いていない。 しかし、ここで、我、妙案思い付くせり。 「脱がせてくれ」 「脱がせる、ですか?」 「そうだ」 「……私がやることに何の意味が」 「いいから」 「はぁ……」 大井はよく分からないといった具合に、面倒臭いボタンを一つ一つ解いていく。 これはこれで奉仕されているかのような演出だ。 間もなくして腕も袖から出され、真っ白で皺なく整えられた軍服はベッドに放られた。下着は流石に自分で脱ぐ。 「自分で脱げるじゃないですか」 別に脱げないとは一言も言ってない。 ぶつくさ言われながらも、日頃ほとんど鎮守府に篭って全く鍛えていない胸板に豊満なタンクが押し付けられた。 間の抜けたやり取りをしながらも、先ほどから繋がったまま潤滑油は追加され続け、 魚雷の威力を最大限まで引き出す準備が着々と進められていた。 抱きつかれ抱きとめて人肌を交換している状態で、ぐっと腰に力を入れ直した。 「……ぁ、あ、あっ! んっ、ん、ふぁっ!」 動きやすいよう小ぶりな尻を掴んでテンポよく発射管をほぐしていくと、 あまり時間も経たずに下からじゅぷじゅぷと音が聞こえてくる。 漏れた油がぱた、ぱた、と下腹部を中心として周りに飛び散る。 「ふっ、ん、ほら、聞こえるだろっ? 大井の中っ、もうぐちょぐちょだっ」 「んーっ、ん、うぅっ、てい、提督のがっ! ……大きい、から、ぁあっ!」 別に自分の魚雷が大きいのではなく、大井の発射管が小さいだけだと思う。 そういう謙遜する気持ちと、女から見れば至極どうでもいい男の誇りが認められて喜ばしい気持ちが葛藤する。 これまた行為中にどうでもいい議題で開かれた頭の中の軍法会議は、一瞬で後者が可決され気分は高揚。 もっと聞かせてやろうなどと調子づいた自分は、魚雷の更なる性能向上を図る。 発射管の中で魚雷は早く攻撃を放ちたいと疼く。 「んっ! んっ! んん!」 胸板に押し付けられたタンクは熱暴走を起こしていて、部屋の中にも居座ろうとする冬将軍を物ともしない。 先端部なんか自己主張がひどくて形がよく分かる。 一切の装甲を解いた大井の体が熱いのだ。こちらまでその熱に犯される。 密閉された発射管の中なんて熱が篭るから下腹部周りがむれっとする。 軽口とか言葉攻めとかをしている余裕なんかない。 全ての感覚を自分の中心部に集めてひたすらに欲の行き場を求めるだけ。 くらくらしてきて自分の顔の横から発せられる艶めかしい喘ぎさえも聞こえなくなりそうだ。 うるさいくらいの喘ぎよりも自分の心臓の音のほうがうるさい。 気分も、心拍数も、貪欲も、昇り詰めていく。 「出、そ、っ……」 最低限残しておいた理性をもって、一応知らせておいたほうが何かといいだろうと考えたのはいいが、 体が強張ってちゃんとした言葉にならなかった。 しかし聞こえていたらしく、すぐにその啼き声に心の底から叫ぶような懇願を乗せられ、 結果、ずん! と大井の体を勢いをつけて落とし込み、最奥で魚雷はスクリュー全開で炸裂することとなる。 「中にっ! 下さ、くらさいっ! 提督っ! ていとくぅっ!!」 びゅっ! びゅるっ! びゅくびゅくっ!! 「ふぁぁぁああああ……!!」 自分と大井の体は震わせて共鳴しあった。 射精が終わり、自分は大井を抱きしめたままゆっくりとベッドに倒れこんだ。 大井の体重がのし掛かるがその苦しささえも心地よく感じる。 「抜かないで、ください……このまま……」 抜こうとしてないし、体を動かしたくないし、何より大井と同じく行為の余韻をまだ感じていたかった。 …………………… ………… …… 体を重ね合ったまま、互いの息が整うまでに短くとも五分以上は要したと思う。 昨日と違い服を纏わない状態で――自分はズボンだけ履いているが―― 一枚の布団を被った。 寒くないかと問いても提督がいるから大丈夫と言う。畜生、一々つぼをついてくるな、こいつは。 「提督……私も愛しているわ」 「どうした、急に」 「さっき言われた時、言いそびれてしまいました」 「聞こえていたのか?」 「提督の声を聞き漏らすはずがないもの」 ソナーか何かをつけているわけでもないのに何を根拠に、とは返せなかった。 あの時は息が詰まるほど嬉しくて苦しくて、絞り出すように発したので聞こえていないだろうと本気で思っていたのに。 「提督が泣き出すなんて初めて見ましたから」 「……艦娘の前で泣いたのは今日が初めてだね」 「今日の提督、本当に子供みたいでした」 クスクスと笑い始めた。からかわれているこの状況から機転を効かせ話題をすり替える。 「……お前もここに来た頃とはまるで正反対だ、あの時はぐちぐち言われて結構……」 「そ、それは……」 ほら、狼狽え始めた。 こいつも時が経つにつれ初期からは想像できない面も見せるようになったものだ。 「男性にはあまり素を出したくない、って考えるのが私ですから……、今提督にそうは思っていませんけど、今更態度も変え辛くて」 「……」 「……変えたほうがいいですか?」 なんだ。大井はそんな悩みを持っていたのか。 しかし、自分は大井の内面は充分、とまでは行かなくとも半分くらいは理解しているつもりだ。 答えは聞かれる前から決まっている。 「無理して変えなくていい。私は今の大井も好きだし、本当は優しい いい子なのも分かっているから」 そう言って儚げに見つめる大井の頭を撫でることで不安を拭おうと心掛けた。 自分は時が経つにつれ、一見キツそうな性格の中から優しい面が垣間見られるところに魅力を感じていくようになったのだ。 そもそも大井は別に人をいびるのが大好きとかいう性格の悪い子じゃない。 あくまでも大井は歯に衣着せぬ一面もあるだけに過ぎず、こうして気にしすぎなまでの気配りもできる一面だってある。 他提督から聞いた話ではこれを確かギャップ萌えとか言うんだったか。 「まあ、大井がどうしても変えたいなら止めはしないが……」 「分かりました、このままで行きます」 なんだよ。その掌の返しようは。 「やっぱり私は、今の関係が一番気に入ってますから。山や谷がないと飽きちゃいます」 「……私もそう思うよ」 顔が緩んで、笑みが零れる。 やはり大井も同じ考えだったのだ。 悪友のように言葉遊びで互いを突っつき合う関係もよし、愛を求め合う関係もよし、自分はその両方の関係が好きだ。 どちらも欠けてほしくない。 「……提督」 「うん」 「ここまで育ててくれて、感謝しているわ。これからも、ずっと……」 そうだ。大井に惹かれていくようになったのは最終的な改装を施してからだ。それも随分前の話。 過保護な提督ならば戦闘に行かせずに隠居させるかもしれない。 しかし限界まで練度を極めた大井は現在最高の戦力だし、大井も艦娘としての誇りを持っているはず。 ならば最前線まで送り出して、華々しく活躍させてやるのが提督の役目。 別に敵陣地へ特攻を仕掛けろなどと言っているわけではない。 伸び伸びとやりたいことをやらせてやるが、必ず帰って来いということだ。 色々言いたいことはあるが、自分は大井を抱き寄せるだけの返事にそれらを込めた。 大井もそれ以上は何も言わなかったし、何も求めては来なかった。 そして、泥のように眠りについた。 …………………… ………… …… 流石にほぼ全裸で布団一枚は寒く、幸か不幸か寝過ごすようなことにはならずに済んだ。 装甲を着込んだ大井が起こしてくれたおかげもあるがさておき。 開き直って二人で顔ぶれの少ない――いずれも珍しいものを見たような反応をされた――朝早くの食堂に顔を出し、単横陣でカウンターに座る。 しかしやけににっこりとした間宮にお勧めの一膳を出すと言われたので甘んじ、出てきたものを見て固まった。 大井も同じものを出されて顔を引きつらせている。 「あ、あの……何かな、これは」 食べ物は聞いて判断してないで何でも食べろと両親から教育されたが、 それでも、この四角い箱に盛られた主食料理を指差して聞いてみる。 他には―― 「はい。鰻重、滑子のお味噌汁、餃子、秋葵と若布の御浸しと、北上さんの計らいでお二人のために特別に考案した精力料理でございます」 「それはまた朝から濃いものを……」 あれこれがどういう料理だなんてそんな眩しい笑顔で説明されなくても見れば分かる。 ちらと横目で見ると、大井は寒いはずの冬の朝どきに顔から火どころか炎上している。 「それと……夕べも、お楽しみでしたね?」 おのれ北上。しばらくの間アイスクリン供給過多だ。 「だ、ダメです! 提督の自業自得ですっ!」 むう。大井に言われちゃ仕方が無い。 大井に免じて大目に見てやった優しい提督に感謝するんだな北上め。 こちらを見る間宮の生暖かい眼差しと生暖かい問いかけを流し、自分は鰻重にかけるための山芋のとろろを追加で注文した。 大井、いつまでも顔赤くしていないでさっさと食べなさい。今日も第一艦隊の旗艦をしてもらうんだからね。
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125 :提督×愛宕:2014/05/28(水) 11 32 19 ID QCg9SsWg 提督と愛宕がセックスしてるだけの話です パイズリなるものが書いてみたかったので 濃紺の制服をはだければ、それまで窮屈そうに制服の中に収まっていた重量感のある乳房がぼよんと陽の光に晒される。 女はこういったことに慣れているのか、余裕めいた微笑みを口元に刻みながら、焦らすように自らの淡い色の下着へと手をかけた。 (ううむ、いつ見ても堪らん光景だ) 男のギラつくような視線に射抜かれながら、女がブラのホックを外す。周囲の肌よりも一段と白い、透けるような乳房が揺れ、男の眼前に晒された。 制服の上からでもそれと分かる巨乳は、実際に目にすれば圧巻だった。まるで気圧されたかのように、ほうっと男は息を吐く。 「ふふっ、どうです? 提督」 上半身をはだけた女は文字通り胸を揺らしながら、執務椅子に腰掛ける提督の前へと跪き、男のズボンへと手を伸ばす。ジッパーを下げ、指先で器用に提督の主砲を露出させた。 半立状態だった男の主砲は、外気に晒されるや硬度を取り戻し口径を増大させる。 それは愛宕も思わず息を呑むような、46cm砲もかくやという超弩級クラスの主砲だった。 「ぐふふ、では早速やってもらうか」 野卑た笑みを浮かべる提督の言葉に逆らう術などある筈もなく、愛宕は提督の主砲へと口付ける。亀頭のみならず、唾液を含ませて砲身全体へと愛宕は丹念な口奉仕を行う。 「んっ、はむ……んふっ……」 昼下がりの提督執務室には、口奉仕の水音が淫らに響いていた。 (本当、これがなければ優秀な提督なのだけど) 考え事をしながらでも、愛宕の舌先は男の性感を的確に刺激していく。既に愛宕と提督は何度も身体を重ねており、こうやって昼間に行為に及ぶことも決して珍しくはなかった。 英雄色を好むというが、実績を上げ続けるこの鎮守府の青年提督はとにかくエロを好んだ。 愛宕だけでなく鎮守府の様々な艦娘に手を出しているが、実績だけはしっかりと上げているのだから上層部も困ったものだと思いながらも実質放置している有り様だった。 「おおっ、いい眺めだ」 「ふふ、光栄です」 唾液で濡れ光る主砲を、愛宕は自らの乳房で挟み込む。グニグニと形を変える柔肉が、提督の主砲を包み込むかのように擦り上げた。 (ああっ……胸が火傷してしまいそう) 熱く脈動する主砲を包み込んでいると、ただでさえ敏感な乳房が火傷してしまいそうなほどに熱くなっていく。 砲身の部分を乳房で圧迫しながら、露出している砲口へと愛宕は舌を這わせる。敏感な鈴口を刺激され、提督の腰が快感に跳ねた。 「ここがいいんですかぁ?」 まるで子供をあやすような声で、愛宕は提督へと上目遣いに言う。 「ああ、気持ちいいぞ。その調子だ」 愛宕は亀頭を口に含み、カリの内側から鈴口の先までを舌で刺激していく。先走りと涎の混合液が口の端 から垂れ落ち、それが砲身を擦り上げる潤滑油になっていた。 「んっ、んふぅ……んちゅ……」 次々と溢れてくる先走りに、愛宕の口内には強い雄の匂いが広がり、頭がクラクラとしそうだった。 (提督の匂い……なんだか、身体が……) 頬を赤く染めながら、愛宕は両股を擦り合わせる。自分の行為に興奮しているのか、じわりと染み出してき た愛液は愛宕の下着を汚していた。 (まだ勤務中なのに……早く終わらせないと) 背筋を駆け上がる危機感に急かされるように、愛宕の乳奉仕は射精を促すような急激なものになった。 上半身を揺らして乳房で砲身全体を強く圧迫しながら上下に刺激すれば、まるでゴム毬のように乳房が跳 ね、肉同士がぶつかる破裂音が響く。大ボリュームの乳肉に性器全体を包みこまれる様子を上から眺めれ ば、乳房を相手にセックスをしているかのようだった。 最初に比べて体温があがっているのか、性器を包み込む乳房から感じる温度も高くなっていく。熱くとろけ るような柔肉が与える圧迫は、膣内とはまた別種のぐにぐにと柔らかく包み込むような刺激だった。 (くぅ~、これはこれで堪らんなあ) 沸き上がってくる射精感に、提督は自ら腰をグラインドさせる。提督の主砲は乳肉をかき混ぜるような動き で、乳房のそこかしこをギュウギュウと刺激して快感を貪っていった。 (提督の熱いのが、おっぱいの中で暴れて……) 性感帯でもある柔肉を執拗に刺激され続け、愛宕の息もまた荒くなっていく。先端に咲く木の芽のような乳 首はぷっくりと膨らんでいた。 「どれどれ。ギュッとな」 提督が口元に野卑た笑みを刻みながら、愛宕の両乳首を指先で挟み込む。突如として走った快感の電流 に、愛宕は苦しげに身体を捩らせた。 「やぁッ!? だ、だめですよ提督……」 「うはは、いいではないか。愛宕も遠慮なく気持ちよくなるといい」 「そ、そんな……」 「ほらほら、動きが止まってるぞぉ?」 「んぅぅッ!」 乳首を指先で転がしながら、乳肉を掻き回すかのように提督は腰をグラインドさせる。提督の指先は経験豊 富だけあって痛みと快感の絶妙なバランスの刺激を愛宕に送ってきており、加えて乳房を主砲に蹂躙される 様子は愛宕の中に鈍い熱を蓄積させる。 愛宕は動いてパイズリをするどころではなく、快感に耐えるのがやっとの状況だった。 「おっぱいとセックスしてるみたいだなー、これはこれで悪くない。んー、そろそろ出そうだ。愛宕、もっとギュッ としてくれ」 愛宕は提督の言葉に頷き、豊満な乳肉でぎゅううっと提督の主砲を覆い包む。射精に至ろうとするような浅く 早いストロークがガツガツと愛宕のおっぱいを揺らし、たわわな乳肉が波打つように揺れる。 「くぅぅっ、出すぞぉ」 乳肉に主砲の全てを覆われたまま、提督は主砲から精子を打ち出した。ビクビクと何度も主砲が愛宕のお っぱいの中で暴れ回り、白濁液をうっすらと朱に染まった肌へとぶちまける。 (ああ……提督の精子、おっぱいの中に出てる。熱くて……このままだとおっぱいが妊娠しちゃう) 吐精を肌で受け止めている。その事実に愛宕の体の熱は収まるどころか高まっていくばかりだった 提督の主砲を開放した乳肉の間からは精液が垂れ落ちるが、愛宕は反射的に生臭い白濁液を指先で受け 止め、まるで提督へと見せつけるように口元へと運ぶ。ちろりと覗く赤い舌先が、指先に絡まった精液をペロペ ロと舐めとっていく。 淫熱に潤んだ愛宕の瞳は、提督へと何かを訴えけているようだった。 「どうした愛宕、これから執務があるんだろう。戻ってもいいぞ」 「もう……そんな意地悪、言ったら嫌ですよ」 中腰になった愛宕が、半立状態の主砲へと自らの股間部を擦り付ける。下着やタイツ越しに感じる湿り気 は、愛宕の中で既にスイッチが入ってしまっていることを告げていた。 「わたし、もうこんなになってるんですから」 言いつつ腰を揺らして主砲をタイツ越しに擦る愛宕の姿はなんともエロかった。黒タイツのザラリとした感触 も新鮮な刺激である。提督の主砲に次弾が装填され、発射準備が整うのはあっという間だった。 「ぐふふ、相変わらず愛宕はエロい子だなあ」 「いけませんかあー?」 「ああ。悪い子にはお仕置きしないとなー」 提督は乱暴な動作で愛宕の腰に手を伸ばす。愛宕は自ら下着やタイツを脱がなかった。まるで男に脱が せようとしているかのように。 「やっ、もっと優しくしてください……」 執務机に両手をついた愛宕は、男が下着を脱がせやすいように、尻を突き出している格好になっている。 提督はタイツごと荒々しく下着をずり下げた。途端に、今まで密閉されていた秘所からは金木犀の花を思わ せるような女の匂いが立ち込める。 「愛宕は匂いまでエッチだなー」 提督の指が愛宕の花弁を撫でれば、ぬるりとした蜜が絡まりついてくる。指先が浅瀬を軽く行き来すれば 、それだけで愛宕は喉奥から苦しげな息を漏らした。 「やぁッ……んぁぁッ!」 愛宕の反応を楽しむかのように、提督の指先が花弁を弄り回す。花弁の隙間からその身を覗かせるクリトリスを指先が軽く擦った瞬間、愛宕は声を押し殺しながら小刻みに身体を震わせた。 「ほう……ここがそんなにいいのか」 「だ、ダメッ! そこは……うぁぁッ……ッ!」 愛宕の背中に覆いかぶさるようにした提督は、クリトリスと同時に愛宕の乳首へと刺激を加える。愛宕の口 調からは、普段の余裕が削げ落ちていた。 提督の指使いは手練のそれであり、愛宕の反応によって強弱を巧みに変えていた。一番感じる強さで性感 を刺激され続け、愛宕は軽々と絶頂を迎える。身体を揺らした愛宕は力を失って倒れ込もうとするが、その腰 を提督の両腕が支えた。 「さーて、そろそろ本番と行くかぁー」 さも楽しそう言って、提督は自らの主砲を愛宕の花弁へと触れさせた。ぐうっと力を込めれば、既に濡れそぼ っていた愛宕の花弁は主砲を簡単に飲み込んでいく。 「おおっ、愛宕の中は気持ちいいなあ」 気を抜いてしまえば、この快感に提督は情けない声を上げてしまいそうだった。さすがにそれは何とかこら え、駆け上ってくる射精感を追い払う。 愛宕の膣内は蠕動運動を繰り返しながら、ギュウギュウと提督の主砲を締め付けてきた。不規則に蠢く膣 壁に暖かく包み込まれる感覚を味わうかのように、提督はゆっくりと主砲を前後させる。 提督の主砲は眼を見張るほどの大口径であり、そんな主砲が自らの膣内を行き来するのは、さすがの愛 宕でも息苦しさを感じた。かすれた息を漏らしながら、提督の抽送を愛宕は受け入れる。 「ほほう、全部入ったぞ」 全ての砲身を愛宕の中へと突き入れた提督は、その状態でグイグイと腰を揺らす。最奥を押し上げられ、 愛宕は潤んだ瞳で苦しげな声を漏らした。 (提督の大きいのが、全部入ってる。ああ、このままだとオカシクなってしまいそう) 提督が腰を動かし、抽送を開始する。主砲がまるで反応を探るように、愛宕の肉壁を所々擦り上げた。 「ああンッ、提督……」 情欲に流されているようで冷静に女の反応を見つめていた提督は、抽送を何度か繰り返して愛宕の声色が変わるような一点を見つけるや、そこを重点的に亀頭の先で何度も擦り上げる。 「あっ、ああッ! すごい、これっ……ンンぅ!」 巨大な主砲に膣内をゴリゴリと擦り上げられる感覚に、愛宕は抑えきれない嬌声を漏らす。普段は柔和な笑みを浮かべている口元はだらしなく半開きになり、眉根は余裕なく皺を刻んでいた。 「提督の大きいのッ、ああああっ!」 愛宕も自ら腰を揺らし、軟肉を主砲へと絡まらせていく。抽送の度におっぱいはぷるぷるとまるで男を誘うかのように波打っていた。 「うーむ、何度揉んでも素晴らしい触り心地だ」 「いやあっ、提督。今そんなところ触ったら……」 腰元の抽送はそのままに、提督は愛宕の胸元へと腕を伸ばす。こねくり回されるように乳房を刺激され、愛 宕の中に制御不能の熱が溢れてくる。 (ダメ、このままだと本当にオカシク……) 自らの中の絶頂の予感に愛宕は恐怖にも似た感情を覚えるが、当然こんな所で提督が動きを止めるはず はない。どころかスパートをかけるかのように、抽送は早く力強くなっていく。 奥の子宮口へと叩きつけるような強引な抽送が何度も繰り返され、愛宕は白い喉を反らせながら口元をパクツカせる。 既に身体は暴力的な快感ではち切れそうだった。 (ああッ、どうしよう。気持ちいい……提督の太くて逞しいのがゴリゴリと動いて。気持ちよすぎてオ×ンチンのことしか考えられなくなっちゃう。提督のセックス奴隷になっちゃうっ!) 愛宕の柔肉がグニグニとまるで射精を促すかのように、主砲へと一段と強い力で絡まりついてくる。提督の 主砲は今まで以上に熱を帯び、更に体積を増したようだった。 「うーし、そろそろ出すぞ」 「ああッ……提督、出して! 奥に下さいッ!」 「言われなくても、そうしてやる」 ギュウッと子宮口に先端を密着させ、提督は己の情欲を開放する。主砲からは熱い白濁が何度も打ち出さ れ、その度に愛宕は唇を噛み締めながら快感に身体を震わせる。主砲の大きさに違わないような、それは長い射精だった。 「はぁっ……はぁっ……ねえ、提督?」 主砲が引きぬかれた花弁からはつぅと精液が滴っているが、それに構わずに愛宕は提督の身体へと指先を絡める。誘うような蠱惑的な瞳で、提督を上目遣いに見つめた。 「おお、何だ? まだ足りないのか」 「ふふっ。だって提督、本当に凄いんですもの」 愛宕の唇は、まるで愛しいものへとそうするかのように、射精直後で萎えた状態の主砲へとキスを落とす。 「可愛い奴め。そう言われて引き下がるわけにはいかんなあ」 そうして瞬く間に提督の主砲は硬度を回復し、二人は執務そっちのけで身体を重ねるのだった。 愛宕が提督の執務室を退室したのは、既に日も暮れた後の事だった。セックスの後の心地よい疲労感を抱えながら、愛宕は鎮守府を歩く。 仕事は溜まってしまっているが、高雄に泣きつけば協力してくれるだろうと頭の中で仕事をこなす算段を整える。 (本当にあの提督には困っちゃうわね) 着任当初は面食らったものの、愛宕は提督とのセックスをそこまで嫌ってはいなかった。 むしろ提督とのセックスに慣れてきてる自分が少し怖かったりもする。 (他の男性じゃ満足できなさそうだもの) セックスの最中のことを思い出したのか、口元にいつも通りの微笑を刻んだまま愛宕は身体を震わせる。 肩を抱いて頬を赤らめるさまは、どんな男でも虜にするようなひどく妖艶な姿だった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 時刻は、フタフタマルマル。 今日も今日とて、自室を抜け出す時に北上さんに気付かれる事はなかったよう。 私はまたいつしかの夜這いの時同様、忍び足で執務室を目指した。 暗闇が多くの廊下を包む庁舎内を時間をかけて移動し、こっそり執務室の扉を開ける。 しかし、明かりが全く点されていないと思っていた私の目には、僅かな光が入ってきた。 見れば、炬燵に乗った機能美な電気スタンドが、あの人を照らしている。 ――なんで起きてるの―― ――せっかく寝ているところに潜り込もうと思ったのに―― 私は無意識に舌打ちする癖を抑え込んだ。 私と気付いてか、あるいは背後からの刺客に気付いていないか、 この人は大仏のように胡座を掻いたまま微動だにしない。 だから、その無防備な背中に覆い被さるように抱き付いた。 肩越しに目を向けると、炬燵には徳利と何やら透明の液体が入った猪口が乗っている。 この人の耳に向かって、添い寝出来なかった事による勝手な不満を、私は息をするように軽口に乗せる。 「時間管理もちゃんとできないんですか? 今度から寝坊したら、魚雷で叩き起こしますよ?」 「…………」 この人は、何も返してはこなかった。 座ったまま寝ているのか? その耳に再度囁きかける。 「聞いてます?」 「……私の」 「え? 何ですか?」 既に酔っているらしい事が、この反応の遅さと、いつもよりゆったりとした口調から察せられた。 突然ぽつりと零れた一言は聞き取るのが難しい程度に空気を震わせる力が込められていなくて、 もう少し声量を上げてほしいという意味を持たせて聞き返す。 そして、次に来る筈の言葉をちゃんと拾おうと私は耳に意識を集中させた。 「大好きな大井の声を聞き漏らす筈がないさ」 "大好き" "大好き" "大好き" 次に拾った言葉の特定の一句が、私の頭の中で何度も壁に反射、反響する。 そうして反芻した結果、私は顔から炎上した。 とても熱い。 動揺を悟られまいと、この人の体に引っ付けた体や手が震えないよう気を張り、 応急的に無理矢理口をつく。 「な、何を……、馬鹿ですか……っ」 ――しっかりなさい! 似たような事を普段言っている私が何て体たらく―― "愛してます"と言う科白も、 実のところ顔が熱くなるのを、我慢したり知らない振りをして言っているんですけどね。 どうやらこの人にそれはばれていないらしい。 「おやあ、いつもの毒はどうした~?」 動揺し切っている事は完全にばれていた。 そんな私とは対に、この人は肩の力を抜いて呑気な調子でからかう。 「その減らず口を縫って差し上げましょうか……!」 「おお、こわいこわい」 震える口で何とかお望み通りの毒を吐いてあげたが、この人は、ちっとも怖くなさげにからからと笑う。 座るかい、と体を少し横にずらしてくれたので、 空いた右側のスペースに、熱くなった顔があまり見られないよう逸らし気味のままで座り込む。 炬燵の一辺は二人で入るには少々狭く感じたが、何の不満もなかった。 胡坐を掻くこの人の膝が、当たるか当たらないかの位置に正座の位置を調整する。 この人は月に夢中なのか、顔を逸らしても何も言ってこなかったので、 そのうち私もぼんやりと月を見上げるくらいの平静を取り戻すことができた。 その月を見ていると、かの夏目漱石に纏わる有名な話が思い浮かんだので、 なんでもないような振りをしてそれを口にしてみる。 「……綺麗ですね、月」 「…………」 この人は、何も、応えない。 何を思っているんだろう。 「……そうだね」 沈黙のテンポの中、不意に相槌を打たれ、肩がビクつく。 さっきまでのこの人のあっけらかんとした態度からの静かな相槌は、 手に持つそれが酒ではなく水ではないかと疑心を持たせるほどの変わりようだった。 「私も、そう思う。とても……」 一句ずつ噛み締めるような提督の相槌に、私は焦燥感を焚かれ少し苛々していた。 それはどういう意味? 文字通り月がそう見えるだけ? それとも、私が放った言葉と同じように? 目前の陶器に入っている液体が間違いなく酒であることが、 それの匂いから、この人のいつもよりゆっくりとした口調から断定できる。 ――やっぱり深い意味はないのかな―― 少しの沈黙の後、唐突に私の膝に置いていた左手をやんわりと掴まれ、掌を開けられる。 そしてどこに仕込んでいたのか、黒色の小さな箱が置かれた。 開けてごらん、と、言われる通りにしてみる。 「……え? これ……」 「……それは、指輪と言う物だ」 見れば分かる。 指以外に通せる部位はないと断言できるサイズのその輪は、箱の台座で銀色の輝きと、この人の思いを放っている。 私がこれの意味を考えている間に、提督はそれを嵌めてくれた。 私の、左手の薬指に。 聞いた話では、この指に指輪を贈られる意味は。 顔を見上げると、この人はまたさっさと月を肴に猪口を呷り始めていた。 沈黙が続く。 「何か言う事はないんですか」 沈黙が続く。 私の訴えは拾われることなく、宙に霧散する。 この人は今、何を思っているんだろう。 この人はなぜ、これを私にくれたのだろう。 目を伏せる。 「……綺麗だけど、綺麗な丸ではないね」 突然そう呟くこの人の横顔を見やる。 この人は酔っている筈なのに、顔が赤い様子はない。 スキンシップする時のように不自然なまでに引き締めた顔でもなく、たまに見せる子供のような顔でもない。 あくまでもこの人は、顔に力の入っていない真剣な様子でいた。 この人の視線の先を追うとあるのは、よく目を凝らさないと見えない程度の小さな星屑に囲まれて輝く夜空の重鎮。 あの月は正円かと思いきや、よく見ると確かに完全ではない気がした。 半分に割って左側が右側より面積が小さく見えた。 提督は猪口に酒を注ぎ、それを呑まずに見つめたまま無表情で口を開く。 「これは持論なんだが」 「月の、あの綺麗なところは見習いたいが、すぐに欠けるところは見習いたくない」 「いつまでたっても、綺麗で何も欠けないように生きていたい」 「ここにいる皆もそうだが、特に大井がいなくなると、例えるなら半月位になってしまう」 「……ずっと一緒にいてくれるか?」 そしてこの人はこちらに顔を合わせ、問いてくる。 言葉は疑問形だけど、酒が入っている筈なのに据わっている提督の目に、 不安気な様子などは全く見受けられなかった。 寧ろ絶対の自信しか見えないその理由は、人の気を大きくする酒のお陰ではないと信じたい。 否、信じる。信じられる。 「……悪い気持ちじゃないわね」 私は、素っ気ないようにそれだけ応え、この後に備えて顔を窓の外に向けた。 ……今まで私を大切にしてくれたこの人に、ここに至るまで求められて、良い気持ちでない筈がない。 切なさのあまりか、私の内側の何かがとくんとくんと、ゆっくりとだが大きく脈打つ。 それがポンプであるかのように、目から温かい水の粒が静かに押し出された。 月が、夜空が、歪む。 顔を逸らしておいてよかった。 そして、この人の体に寄り掛かり、みっともない泣き顔が見えないように目を伏せる。 涙を流しているのがばれているのかいないのか、この人はただ私の頭を、温かく撫でてくれた。 冬の月見の切り上げは、 月が窓から見えなくなるほど高く昇るのが先か、この人が酔い潰れるのが先か。 何れにせよ、まだまだ続くことだろう。 一頻り涙を流したら、私を選んだ理由をこの人から問い質してみようと思う。 時間は、存分にあるのだから。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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253 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/02/26(木) 18 14 58 ID STrkO70Q [1/15] 了解です とりあえず警告文付けて投下してみます。 254 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/02/26(木) 18 16 00 ID STrkO70Q [2/15] お久しぶりです。以前艦娘が集団喫煙したり、清霜の替え歌で航空戦艦 sが曇るしょーもないSSを投下したものです。 一応その流れのSSですが例によってあまり関連性はありません。 #<注意!> #この作品は百合・レズ・強姦要素が含まれています。 #それらの苦手な方はご注意ください。 #ご理解の上お読み戴けると幸いです。 『1/700 扶桑旧?』 結婚した提督と天龍が新居に引っ越して早や半年。休日は残った荷物のダンボール箱を始末する日々。 天龍のは服と龍田チョイスの嫁入り道具程度で早く片付いたが、夫たる提督の荷物が意外に多い。 先週も昔乗ってたバイクのパーツをガレージに押し込んで天龍を辟易させたし、今日も狭い官舎の部屋の何処に仕舞い込まれてたのか、モデルガンやらプラモやらの仕分け中だ。 「くっだらないモノばっかだな。こんなのに囲まれて貴方…お前とナニしてたのかよ…道理で狭かった訳だぜ。」 「そうは言うがな天龍、男ってのはいつまでも少年の心を忘れないんだよ。この積みプラだって何れ組むつもりだし。」 「へっ、そーっすか。つうかさ、子供出来たらオモチャの鉄砲撃ったりプラモは禁止だぜ。赤ちゃんに何かあったらどうすんだよ。」 割と安定した職種・官舎住まい・収入は自分の自由とあって、独身暦の長かった提督は男寡のご他聞にもれず趣味だけは無駄に多かった。 上記以外にもギター・カメラ・熱帯魚・無線・カードゲームetc…ちょっと手を出しただけで飽きたのもある。 しかし、そんな提督もこれを気に色々処分して身軽になるのもいいかなと思えてきた。 特に妻の言う通り何れ子供が出来た時の事も考えて、幼児に危険の及ぶものは控えても仕方無いと。 「プラモはな…有機溶剤やパテとか体に悪いし刃物も危ないな。俺もガキの頃散々痛い目にあって体で覚えたもんだ。」 「そうそう。それにさ今までずっとほったらかしって事はもう作る気ないんじゃねーか?処分した方がいいと思うぜ?」 「そう言われると返す言葉が無いな。惜しいが仕方ない。代わりに俺の秘蔵本やDVDは…って奥さん睨まないで真っ先に処分しますから!」 「ふん、どーだか怪しいもんだぜ。銃後の未亡人×甥のショタっ子軍人とか俺には到底理解出来ねえな。」 「人の好みに口出すなよ。でも天龍さ一緒に観てたらいきなり火が点いたよなあ。『僕のゴボウ剣が我慢できないよぅ…叔母さんの鞘に…』って後に俺の名刀をズンズッっと・・うぎゃっ!いきなり旦那に手を上げるなよ!」 「うるせー!お前のせいで色々耐性がついたんだよ!ったくよ…」 というわけで提督は色々と処分先を考える。概ね売るなり捨てるなりあげるなりできる物ばかりか。 近所のデュエルスペースに漣や皐月がよく出向くというのでカードゲーム類はあげちゃおうか。 カメラ位なら家族の記録を撮りたいと言えば妻も許してくれると思う。 とか考えながら片付けていたところ、箱の潰れた古いプラモがひょっこり出てきた。 これはリサイクルショップへ持っていくのも憚られる位のボロさ。 「ん、懐かしいな。1/700扶桑それも一番最初のやつだ…古き悪しき苦い思い出だな。」 「箱絵はマトモみたいだぜ。こっちの新しい大きい箱のとどう違うんだ?」 「あまり語りたくないな…これは見なかった事にしよう。」 ゴミ箱に捨てようとした提督の手を天龍が掴んだ。 「これさ、いつも姉さま姉さま煩い山城にやろうぜ。自分らのプラモだからきっと喜ぶぞ。」 「別に構わんがプラモ組めんのか?まあ瑞雲飛ばしてるから不器用そうには見えんけど。」 「そんときゃお前が教えりゃいいんだよ、折角模型の腕を遊ばせてるんだしさ。たまには艦娘の娯楽に目配りしてもいいと思うぜ。」 (正直気が進まんが…まぁ扶桑型、特に山城はネガティブな自分に酔ってるとこがあるから、ここは一つ勧めてみるか) その時突如部屋に「ピロピロピロン」と音が流れた。提督の携帯だ。 荷物の仕分けは一旦止めて即座に電話に出る提督。そして5分程の会話の後又作業に戻る。 「天龍、通達どおり例の艦隊の駆逐隊が教習に向うとの事だ。悪いが奥様にも手伝って貰う事になるな。」 「ああ前から言ってたやつか。駆逐艦なら任せとけって。神通程じゃないがちったぁ可愛がってやるぜ。」 「…全く水雷戦隊の連中は相変わらずだな。お客様に何かあったら事だぞ。で、派遣艦艇は…」 「冗談だよ解るまで優しく教育してやるだけさ。(あれ?コイツは例の…もしかすると面白い事になりそうだぜ)」 休日明け早速艦隊より駆逐隊が到着し、彼女らを秘書官の飛鷹が所属艦艇へ紹介する。 「落ち着きなさい。そわそわしててみっともないわよ。」 「ここ戦艦が多いって聞いてるから…会ってみたいよね。」 清霜という名の夕雲型駆逐艦は挨拶も上の空だ。何でも彼女の戦艦好きは周辺の鎮守府や艦隊にまで噂される位で、今回も戦艦の多い鎮守府だという事で我先にと志願したのだった。そんな清霜に僚艦の霞は呆れ顔だ。 「今回は主に各種新式装備の教習を行います。この機会に各艦とも習熟するようお願いしますね。では…」 改装担当の明石が教官として駆逐艦達に講習している。が、清霜の頭の中は… (久しぶりに九四式四十サンチ三連装砲搭載艦の武蔵さんに、そしてビッグ7の長門・陸奥にも会える、会えるよ!) 「清霜、ちゃんと講義を聴いてるの?ねえ。」 「ん…んん?何?霞、今何か言った?」 霞はハァーッ、と深い溜め息をつきたくなるのを我慢した。 この子一体何しに来たの?命令を何だと思ってるの?お説教しなきゃ艦隊司令に申し訳立たないし私の腹の虫も収まらないわ、とギリギリと歯軋りし出しそうなのを堪えている。 講義も終わり、駆逐艦達は宿舎に戻るだけとなった。ロビーで休憩する駆逐艦達の中から清霜を部屋の隅に連れ出した霞は長い長いお説教を始めた。 「……今日の態度は一体何よ?何考えてんの?今日の講義全部復唱なさい。でないと帰さないわよ!」 「だって霞、こんなに戦艦居るんだよ。少しぐらいウキウキしたってい…」 「ここに来てからずっと戦艦戦艦…あんたの頭ん中戦艦だけ?脳ミソは何処にあるのよ?黙ってないで何か言いなさい!」 「そんなぁ。明日からちゃんと講義メモって自習するから…」 「Ah~いいお風呂…って一体何事デース?ケンカはいけないネー。」 入渠上がりにロビーを通りがかった金剛の耳に霞の声が飛び込む。二隻が揉めている様に見えたのだろう、彼女は思わず仲裁に入った。 「金剛さん違います。この子が大事な講習ろくすっぽ聞いてないので僚艦として注意してるんです。」 「助けて戦艦さん、ってなんだ元巡洋戦艦かぁ。装甲巡洋艦の成れの果てじゃんつまんなーい。」 清霜の心無い一言に心をグサリと抉られた金剛はいつもの笑顔を引きつらせ彼女に詰め寄った。 「Why?何言ってるんデスか?金剛型は立派なバトルシップデース!戦艦に準じるなんて在り得まセーン!」 「装甲巡洋艦関係無いネー、そんな口きく子はおしりペンペンデース!!」 (このフネ多分『準用』戦艦って言われたんだと勘違いしてるわ。大型艦なのに残念ね…) 「うわぁ巡洋戦艦怒らせちゃった!霞後は頼んだ全速離脱ぅーっ!」 「ちょ、ちょっと清し…って金剛さん抑えて、後でよく叱っておきますから、ってみんな助けて私一隻じゃ無理よ~」 いきり立った金剛を何とか抑えるのに精一杯な霞達を尻目に清霜は一目散に逃げ出した。 「はぁっ、はぁっ…(ふーっ疲れた~あれ?ここどこだろ?)」 「ちょっと何よこれ!一体どういうつもり!?」 ある部屋から女性の怒り声が聞こえる。気になった清霜はドアに寄り様子を伺ってみた。 「天龍がさっき持ってきたプラモ、ネットで調べてたらボロクソ書かれてるじゃない!」 「ご、ごめん。昨日部屋片付けてたら出てきたんだ。扶桑のプラモだから欲しいかと…」 「ええマトモな物ならね。でも船体は私と同じ部品の使い回し・艦橋が積み木・他もダメダメ…1/700の恥部、面汚し…」 「で、ですよねー。特にこの旧キット他のと比べても酷いから…(って何火に油を注ぐ様な事言ってるんだ俺は)」 「そんなもの私に押し付けないでよ!こんな醜い姉さまなんて見たくない…不幸だわ…」 提督と航空戦艦山城が何かのやり取りで揉めてる模様。清霜はそっと部屋に入り山城に訊ねてみた。 「不幸型欠陥戦艦山城かぁ…ねぇおねえさんなに揉めてるの?」 「駆逐艦?いきなり何よ!しかも不幸、欠陥って酷い言いがかりね。でも改造された今の私には無縁…な筈。」 「少しは不幸と欠陥依存は直った様だな。嬉しいよ。ところで君は派遣されてきた駆逐隊の。」 「清霜ですっ。何か戦艦のプラモがどうのって言ってたから。ねぇそれ見せて見せて!清霜に見せて!ねぇ?」 「…清霜?あの変な替え歌の?アレ航戦の扱いが悪過ぎ。ま、それで怒る様な私じゃないけどちょっと失礼よ。」 (山城もどうやら人格いや艦格か?が多少出来てきたようだな。大改造して良かった) 机の上の古いプラモの箱を開け、しげしげと眺める清霜。暫く見た後、 「んーこんなに違うなら、いっそ新造時にするのもいいかも?三脚楼にしたりとか。作ってみたい!」 「ふうん・・・私達の就役直後の姿知ってるとはね。清霜ちゃん戦艦に詳しいのね。」 清霜と山城のやり取りを聞く提督はあまり良い予感がしない。これは何か一波瀾有りそうだ。 「ねぇ提督ぅ~この山城と清霜ちゃんにプラモの作り方教えなさい。そしたら伊勢達に瑞雲一二型とか貸したげてもいいわよ~」 山城は珍しく猫撫で声で話を切り出した。やっぱりそうなるのか。 「ありがと戦艦、いや航空戦艦さん。ねっ提督さん一緒にプラモ教えて!」 「(改造済とはいえ戦艦として認めてくれないのね、悔しい)ほ、ほら清霜ちゃんも乗り気だし?」 「提案は嬉しいが困ったな、ズブの素人にプラモ教えるの大変なんだぞ。まあ今は忙しくないから時間外なら…」 渋々首を縦に振る提督。古(いにしえ)のキットのせいで暫く二隻の相手をするのか。やっぱりゴミ箱行きが良かったな。 しかし鎮守府の司令長官でこんな目に会うの俺ぐらいだよな…と思いつつワクワクしている二隻のプラモ初心艦を見つめるのだった。 「これはパーティングラインっ言ってこれをこうやってカッターで削るんだ。」 「うんうん…あちゃ、刃が滑って傷付いちゃったどうしよう…」 「…提督、接着しようにも部品が全っ然合わないんだけど。」 「そこはだな、すり合わせてツライチにしてから接着するんだ。で、隙間をパテでこういう感じに…」 という風に時間外にプラモの作り方を教える提督とそれを熱心に学ぶ山城と清霜の姿があった。 たまに扶桑や霞が様子を見に来る。 「最近山城が忙しそうで寂しいわ。ところで皆さんコーヒーはいかがかしら。」 「姉さますみません…ちょっと、提督少しは気を利かせてお茶ぐらい用意しなさいよ!」 「清霜の精勤に免じて許してるのよそれを忘れない事ね。提督もあんまり図に乗らさない事ね。」 「霞、分かってるよ。ちゃんと実習もこなしてるからだいじょうぶ!」 教習の終わる前日、二隻の組み立てていたプラモがどうにか完成した。山城のは1/700旧キット扶桑を新造時風へと改造したもの。 そして清霜の手元では何故か30cmぐらいのモーターライズの金剛が出来上がった。 提督が清霜向けのキットを探そうとした矢先、話を聞きつけた金剛が「私を作るデース!バトルクルーザーとバトルシップの違いが解りマース!」と無理矢理押し付けて行ったものだ。 山城の改造扶桑は元が元なので提督が作り込んだ部分もかなり多いものの、二隻とも思いの外上達が早く初心者にしては中々の出来栄えだ。 これには久しぶりにプラモの技を発揮した提督も大いに感心した。強いて言えばそのやる気をお仕事の方にも生かして貰いたいのだが。 「塗装少し手間取ったけど、出来上がった!ふっふーん。これでみんなに自慢出来る!」 「棒やら板やら組んで心折れかけた…けど、私も完成できた…早速姉さまに見せるから。」 「組み上げた瞬間の達成感は何事にも変えられないだろ?二隻ともそれを感じてたみたいでモデラーとして嬉しいよ。」 「さて教習も明日で最終日だな。清霜君忙しくなるから早めに休みなさい。山城も砲術演習の予定有ったろう。」 「提督さん色々ありがとう。では失礼します航空戦艦さんも。」 「提督も清霜ちゃんも色々楽しかったわよ。さて明日の準備でもするかしら。」 そうして提督と清霜は山城の部屋を後にした。が、ロビー辺りで清霜があっ!と小さく呟いた。 「どうした清霜君?」 「…山城さんの部屋にピンセット忘れてきたみたい。取りに行って来るね!」 そう言って清霜は小走りに駆けていった。その頃山城の部屋では… 「ふう、作ってる時は精一杯だったけどこうやって見ると中々よね。昔の姉さまを思い出すわ。」 「姉さまも私も煙突二本で、そうそう私と違って八サンチ砲は平射砲で、あの頃の姉様も綺麗だった…って、これって…」 「あっ、姉さまの…そう…生まれたままの姿…」 扶桑の模型をまじまじと眺める山城の心に小さな火が灯る。最愛の姉のことを想う心。だがそれ故姉と身も心も体も重ねたいという劣情が一気に湧き上がり、心の火は少し燻りながらも先ほど感じた達成感を薪として淫猥な炎となり更に燃え盛ろうとしていた。 プラモが切欠なんて私おかしい、とばかりに残っていた背徳感は焼き尽くされ、高揚感と劣情に逆らえない。 「…んんっ、う…生まれたままの姉さまが目の前に…あの頃からかわらない…んっ。」 山城は仮眠用ベットに横になるや否や、細く白い指を自身の女の部分に潜り込ませた。少し湿り気を帯びたそこは、彼女の興奮に従い泉の様に恋しい蜜汁を湧き出させる。牝の香りが周囲を包み、指を愛液の水源へねじ込ませ暴れる度に彼女の喉は嬌声を上げる…それに加えて、じゅぼ、じゅぼ、と肉筒を掻き出す如くの激しい指の動きと淫らな音は、まるで山城の上下の口を艶かしい楽器に変えたかの様に。そして爪弾くのは彼女自身。 「ンンンっ、小さい頃の…ねえさま…きゃしゃな…幼いからだ…そう…まるで、稚鮎のような…くぅんっ…」 十分に濡れた山城の秘所は尚も更なる渇望と熱気を帯び、滴る蜜汁は徐々に粘り気を強めてゆく。 秘所どころか全身に回った熱気に彼女は服をはだけ、そのたわわに実った豊球をもう一方の手で握り荒々しく揉み上げた。きゅっぎゅぅっ…「あぁん」と戦艦らしからぬくぐもった声を上げながらも、肉筒を掻き回していた指を引き抜き、自身の蜜をはちきれんばかりに膨らんだ女の実(さね)に擦り付け速く激しくこすり続ける。それはちゅく…ちゅく、ちゅく…とヌルヌルした物が蠢くような音を立てて。 「わたしの愛しい…姉さま…あぅぅん!姉さま、ねえさま、ねえさま…やましろ、もぅだめぇ!ふそうねえさまぁーーーっぁぁんっッ!!」 彼女は身体を弓なりに反らし、最愛の姉の名を呼びながら絶頂を向えた。 ‥はーっ・・・はぁ・・はぁ・・・ (また姉さまをこんな…しかもプラモの…扶桑姉さま山城は悪い妹です…でもそれが幸せなの…ごめんなさい…) 荒い息を吐く山城。絶頂に達した余韻に浸った虚ろな瞳がふとドアに目が行く。とそこには… 清霜が居た。驚いた表情でじっと山城から目を離せず呆然と立ち尽くして。 (見ちゃった…凄い…山城さんのオナニー…航空戦艦でもするんだ…清霜のよりずっと激しい…) 「えっ、清霜ちゃん!?なぜここに?…嘘、やだ、もしかして今の全部見てたの?」 「あっ?山城さんこれわ…ええっと忘れ物取りに来たらその…」 自慰を見られた事に山城は驚きと羞恥を隠せなかった。 だが暫しの気まずい沈黙の後、突如山城の表情が変わった。絶頂の余韻が醒めて良からぬ事でも思いついたのか。 そして、あらそうなの、と軽く微笑んだ山城は乱れ着のまますくっと立ち上がり、目の前の当惑している駆逐艦にいきなり抱きついた。 清霜は、えっ、ええっ?と更に混乱し振り解こうとするが戦艦の出力と成熟した体躯に抑え込まれ動けない。 「清霜ちゃん、戦艦になりたいんでしょ?なら戦艦についてもっとよく知るべきよ…身体でね。」 そう言う山城の表情には嗜虐的な笑みが零れている。そして清霜の服を脱がし始めた。 「山城さん冗談でしょ?清霜にそんな趣味無いってば、無い、無いって…もうやめてったら、あん、そこはダメっ!」 はらりと衣装が床に舞い、下着のみとなった清霜。その名の通り清らかな霜のような清楚な肢体が露わとなる。 ブラに納められた控えめな丘。スッ、と滑らかなお腹。そして体躯に見合った程良い肉付きのお尻。太股・脹脛・足首の整ったライン…それらはまるで少女が女になる過程の一部の様だ。 にも拘らず同時に、先程山城が淫らな声で呟いた『稚鮎のような幼さ』が身体中から感じられる。その空気をあえて打ち破るかの様に、山城は可愛らしいショーツの上から秘部に触れた。そこが既に湿りを帯びているのを見逃さない。 ショーツの隙間から指を挿し込み、他人に触れられた事の無い様な純真な清霜の花弁に絡める。くちゅ…ひゃあっ!?と思わず華奢な一声が部屋中に響いた。 「私の見てて感じてた?ほーら、もう糸引いてる。かわいいのにスケベな子ね。」 人差し指と親指を広げて清霜に見せつける。指と指の間に愛液で出来たか細い橋が架かる。 「やだっそんなの!恥ずかしいよう。清霜スケベじゃないもん。」 「それはどうかしら。ま、覗き見するのは戦艦として大切な観測能力かも。さてどこから教えて欲しい?」 そしてこの夕雲型駆逐艦の下着を脱がし生まれたままの姿にした山城は彼女をベットに横たわらせ、 「やんっなにするの?!」 とまだ困惑する清霜の身体につつっと舌を這わす。うなじから鎖骨、肩甲骨、背骨…と段々下ってゆく山城の舌びら。 「…え、なにこれ?そんな…舐めちゃいや‥ひゃぁん、ぁぁあ、はぁン!」 (この体じゅうヘンな感じ…もっとして欲しい、ってそれ違う~) そして小振りなお尻の稜線に沿って舐め上げた頃には、すっかり力の抜けた一隻の駆逐艦が完成していた。恐らくこの様な行為は初めてなのだろう。だがこれしき山城にとってはほんの序の口だ。 「駆逐艦には装甲なんて無いわよね。軽く舐めただけでこんなに感じるなんて。これじゃ戦艦と撃ち会えないわ。さてここも戦艦に向いてるか確かめてあげる。」 「ここってどこ?どこ?えっ、そんな‥」 山城は清霜の脚を軽く開きその湿った部分を広げた。太股につつっ…と伝う愛液。それは彼女の入り口からジワジワとしみ出している。 「へぇ駆逐艦にしとくには勿体無いイイ形してるじゃない。戦艦は普段見えない部分も美しいものよ、って今考えたんだけど。」 「恥ずかしいよ。山城さんにもあるのに何で清霜のを広げちゃうの…ねえ…」 桜色の花弁は清楚ながらも充血し、『清らかな霜』とは裏腹に女体の淫らさそのものだ。山城は男を知らないであろうその部分にちゅっと口づけし丹念に舐め始めた。 「嫌っ!清霜、航空戦艦に大事なとこ舐められてる!くぅっん!んんっ、何これ、おかしいよ!あそこがぞわぞわする!」 「とっても濡れてるわよ。ふーん格納庫も大した消火能力ね。そうよ清霜ちゃん航空戦艦になりなさい。伊勢や日向らも喜ぶわよ。」 「瑞雲なんて積まないもん!くぅ、ふぅぅンっ…そ、そんなにクリちゃんなめちゃ…こんなの、こんなのって初めてだよっ!」 (これが戦艦の攻撃?!激しくて・・でも気持ちいいけど、いつものイッちゃうの来ない…こんなのおかしいよ) 日頃ショーツの中に仕舞われている大切な部分、クリトリスを執拗に舌で転がされた清霜は今まで感じたことのない艶かしい感触を強く感じていた。 彼女が姉達の目を盗んでする自慰行為は横たわって指で軽く擦る程度で十分達する程度のもの。 それに慣れているせいか、舐められ吸われて感じても、勝手の違いでイきそうでイけない状態が続き、頭の中が性感と焦燥感でぐるぐる回っている。 山城もそれを察したのか一旦クンニを止め、右手でクリトリスを愛撫しながら左腕を清霜の背中に回し、ぐっと抱き起こしざまに深く激しい接吻をした。清霜の愛液と山城の唾液の混ざった物の纏わりついた舌が清らかな口内にねじ込まれる。 「??んんーー!(ヘンな味、ってこれが姉さん達の言ってたディープキス?!やだっ、ファーストキスが女の人なんて!でも戦艦だし…)」 (ぷはっ)「ふぅ~中々良かったけど、航空戦はまだ苦手かしら?折角の兼用砲も持腐れよ。“口腔”攻撃に対する訓練も要るわね。有難く思いなさい。」 「山城さ‥ん変な駄洒落言わ・・ないでよ…くッ、ひゃうん、そんなに擦らないで!イく、もっとコスって!イイ、いっちゃう、いっちゃうよおお!あうぅーーーっっンッ!!」 清霜は自分の一番敏感な部分から全身を駆け巡る快感に腰が抜け、思わず山城に倒れこみ抱きついた。 (しゅっごいきもちいい…こうくうせんかん、せんかんに…やられ、て、あたまが…とろとろ・・何もかんがりゃれな…) はーっ‥と大きな息をし胸を振るわせる清霜。それを見て多少の達成感を感じる山城。 そして山城はベットの下に手をやり何かを取り出した。それは黒光りした立派な張形だ。 清霜は達したばかりに関わらずそれを目の当たりにして血の気が一気に引いた。これで処女を失うという恐怖心が彼女を襲う。 「少しは清霜ちゃんも戦艦が解ったかしら。じゃあ最後に耐水雷防御試験をしてあげる。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね。」 「え、ええーっ、止めて、止めてよそんなの無理!清霜はダメなの!お願い堪忍して山城さん!」 「そうね、雷撃しても魚雷を受けるのは考えたくないわよねぇ。でも大型艦、まして戦艦はコレ位耐えられなきゃ駄目よ。じゃ、いくわよ!」 「ねえ、ねえ、やめて、それだけはやめてよ!!(初めては大切な人にって決めてたのに、こんなので失くしちゃうなんて嫌ーっ!)」 山城が張形を秘所に当て、一気に突き刺そうとしたその瞬間、 「や、やめなさいそこの戦艦!清霜に何してんのよ!!」 ドアがバシっと勢いよく開き、部屋に乗り込んだ霞が山城を精一杯の大声で怒鳴りつけた。 霞は痴情を目の当たりにしたのと怒りで顔を真っ赤にしている。どうやら彼女もあまり免疫が無いようだ。そして後をついてきた扶桑と金剛も部屋に入ってきた。 「山城、その辺でよしなさい。可哀相に清霜ちゃん怖がってるわよ。」 「Oh、とんだレズレイプデース!マーすんでの所で止められて良かったけどサー、山城やって善い事と悪い事弁えなヨー。」 「ん、駆逐艦が何を…って姉さまと金剛も!?どうして?」 痴態を見られた。それも姉さまに。と凍りついた山城が手を止めたのを見計らって、清霜は裸のまま小走りに霞の後ろに隠れた。 「霞ぃ…助かったよ。あのままヤラれちゃうとこだった…だけど戦艦ってこんなにHで凄いんだね。知らなかった!」 全く何言ってんのよこの子。とりあえず早く服を着なさい、と言う霞は貞操の危機を救ったのにあまり懲りてない僚艦に呆れている。 「え、ええっと、姉さまこれはあの…つい姉さまのプラモ見てたら、その、あれで、そこにそう、清霜ちゃんが…そうなって…別に私、姉さまや清霜ちゃんにやましい事…とか、そ、そんな事無いんです姉さま~」 いきなりの姉や金剛の闖入にしどろもどろもに弁明する山城。霞は怒っているが扶桑と金剛はちょっと面白がって聞いている。 「山城、姉の私を想って自分でするのは構わないけど…その気も無い子を力づくで犯すなんて絶対許されない事よ。清霜ちゃんに謝りなさい!」 「フィギュアニーなら聞いたコト有るけどサー、そのまま流れで他の艦娘を無理矢理ファック、ロストバージンなんて言語道断ネー!」 「戻るの遅いから金剛さんや扶桑さんに探してもらったのよ。そしたらこんなことに…有り得ないわ。」 皆に諭されて航空戦艦と駆逐艦は頭を下げた。 「清霜ちゃん本当に怖い思いさせてごめんなさい、許して下さい…そして姉さまも辱めてごめんなさい…皆さんどうもすみませんでした…」 「山城さん怖かったけどアレなカタチでも戦艦教えてくれたし、これだけ謝ってるから清霜収めちゃうよ。…でも霞、扶桑さん、金剛さん、色々迷惑かけてごめんなさい。」 「いいのよ山城。妹の気持ちを受け止めるのも姉の勤めよ。でも姉妹では…ちょっと考えさせてもらうわ。」 「Youもこれに懲りてレズは精々身内だけにするネー。でも山城流“戦艦教練”興味有りマース。練習戦艦だった比叡も上手そう…ゴホッ、只の独り言デース。」 「この様子じゃ清霜も大丈夫そうだし、山城さんも十分反省してるようだから、この件はここで止めておくわ。」 二隻の平謝りで何とか収める事ができた。そうこうしているうちに少しづつ場が和み、霞・扶桑・金剛は山城の組み上げた新造時風1/700扶桑をじっくり眺めている。 「さっき清霜の組んだ金剛見てきたけど、あんたって案外細かい事得意なのね見直したわ。ま、私が付いてるから当然よね。」 「金剛型の良いところ一杯知って貰えたみたいで嬉しいデース。模型屋巡って探してきた甲斐があったネー。」 「大したもんでしょ。ねぇねぇもっと清霜を褒めて!」 「…調子乗りすぎよ。」 「清霜の金剛に負けず劣らず上手いわね。…自分のプラモ作るのも悪くないわ。」 「三脚楼…懐かしいわね。昔は山城と砲塔の向きも一緒だったのよ。でもちょっと美化し過ぎで恥ずかしいわ。」 「山城も中々やるネー。どの戦艦も昔のシンプルな方がかっこいいデース。」 「私が組み立てたから当然よ。…提督に手伝ってもらったからここまで出来たけど。」 清霜と山城は自分達の作品の品評を聞いて本当にプラモ組んで良かったと思った。だが扶桑のプラモを見ていた清霜は寂しそうにぼそっと呟く。 「さっきの…アレな事で山城さんから、戦艦には観測能力とか防御力とかあと火力とか色々必要だって。」 「でも清霜にはそんなの無い‥分かってたけど。なのに山城さんや金剛さん馬鹿にしてすいませんっ。」 山城はそんな清霜の目をじっと見てこう言った。 「確かに私は生まれついての戦艦。そうじゃない貴方はどう頑張っても戦艦に成れない現実にぶち当たるかもね。」 「でも沢山経験を積んでドンドン育って信じた道を一歩一歩登っていけば戦艦をも超えた清霜ちゃんに成れる筈。いつかきっとね。」 珍しく山城が姉さま不幸欠陥以外の事を口にしたので、金剛や扶桑も自分達なりにこの戦艦になりたい駆逐艦を諭した。 「今のは山城の砲術練習艦時代の訓話の受け売りデース。」 「でもワタシだって巡洋戦艦から改造して戦艦になったネー。清霜も夢と心意気を忘れないで頑張るデース。全てはその後について来マース!」 「これで扶桑型や伊勢型も戦艦なのが分ったでしょう。私達は航空戦艦である前に戦艦なのよ。」 「でも戦艦は文字通り『戦う艦船』だからそれに見合った働きの艦娘こそが真の意味での『戦艦』なのかも…」 「扶桑さん、それと艦種の戦艦とは関係無いんじゃ。でもツッコミ無しで私達は戦う船として深海棲艦と対峙してるのよ。」 「だから戦い抜く為皆やヘッポコ司令に喝入れてんのよ!で全て終わったら、そう一皮剥けた司令と…てなに言わせんのよ!」 山城・金剛・扶桑につられて霞も思わず心情を吐露してしまった。それを聞いた寂しそうな清霜に笑みが宿りそして力強い顔付きとなった。 「…ありがとう。清霜わかった!もっともっと頑張って強い艦娘になって、皆から『戦う艦船』って認めてもらうんだから!」 「でもさ霞ってやっぱり艦隊司令の事好きなんだね。司令の話になるといつもと違うし。あの人も気付いてるかも?」 清霜の不意打ちに霞は思わず頭からポッと湯気が噴いた様に顔を赤らめ黙り込んだ。 「そんなわけないでしょ、何言ってんのよ!」 「…聞かなかった事にする。人の恋路邪魔したくないし。ねえ霞。」 駆逐隊を背負って立つ様な厳しい霞から垣間見えた乙女心。 そして決意を新たにし、自分の意思を貫こうと改めて思った清霜。 そんな二隻の駆逐艦を三隻の戦艦はすがすがしい眼差しで見つめていた。 そして駆逐隊の教習が終わった後日の提督宅。今日は遅く帰宅した提督の目の前に… 「おいこれは何だ。」 「あ?これか。いっちょ作って欲しいんだよ。ねえ、あ・な・た。」 リビングには沢山のプラモの山。それも全て1/700天龍。 「…つまり全部俺が組めと?」 妻の天龍はしれっと答えた。 「貴方さぁ…旦那なら嫁の模型作るの嬉しがるもんだろ普通。何なら手伝ってやってもいいぜ。」 「だがこれは多過ぎだ。第一、天龍型はお前だけで十分だ返品してこい。」 「おっとそれは出来ねーな。俺達のラブラブっぷりを皆にお裾分けするのさ。この模型でよ。それに…」 「一つ出来る毎にお前の好きな…あれ、それ…そうDVD一つ買うの許してやるぜ。」 「でも夜も手ェ抜くなよ!そろそろ俺ン中のドック使って建造してやりたいし…じゃ頑張って作ろうぜ!」 「分ったよ。俺達の愛の表明と子作りの為に頑張りますよ。全く。」 そして夫たる提督は妻公認でプラモ組みに勤しむ事になってしまった。 天龍の山を眼前にしてハーッと長い溜息をついた。これ全部組んで配るのかよ勘弁してくれよ、と。 (もうヤケだ天龍組んでるフリして義妹の龍田にしちまえ。いやレッドホークなんちゃらみたく宇宙行きだコノヤロー!) 山城と清霜に模型製作の楽しみを教えた提督はこうして天龍型を量産する羽目になった。でもその癖満更でもない様子だ。 それは天龍が、提督に教えを請うた時の山城や清霜と同じ眼差しをしていたから。 嬉々とする妻を見て僅かに口元の上がった提督は1/700天龍の箱を開けた。 [完] 267 名前:253[] 投稿日:2015/02/26(木) 18 49 34 ID STrkO70Q [15/15] 以上です 毎度の如く前フリ本文状態でエロまで無駄に長いのと 投稿ミス等で13レスも掛ってしまいすいません 切欠は学○の扶桑型戦艦読む→建造当初がかっこいい→スクラッチの芯用に安いWLの扶桑買って来る→友人モデラーに産業廃棄物買った馬鹿等ボロカス言われる 悔しい!青○旧キット扶桑型の汚名を晴らす!+清霜かわいい!=当作品ができました わけがわかりませんね でも自分の模型がそこらじゅうに売ってるって設定は面白いかもしれないです 268 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/26(木) 23 46 37 ID tzu8r60E [2/2] GJ! 269 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/26(木) 23 48 57 ID Lm4z24To [2/2] 乙!良いね。 270 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/26(木) 23 58 46 ID kRbPjwtE 乙乙、次回作も楽しみにしてますよ~ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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+前書き 35 :名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 23 50 03.86 ID LFfPHuDn 避難所および前スレにて、大和SSに感想ありがとうございました ふと思い立って、全く同じシチュで相手を大和から武蔵に変えてみました。 提督×武蔵。 36 :35:2014/06/09(月) 23 50 41.85 ID LFfPHuDn 「で・・どうなんだ?私のおっぱいは気持ち良いのか、提督よ・・」 俺の勃起した竿を見えなくなるほどにその柔肉の間に包み込んだ巨乳が、その持ち主の手で左右から圧迫され、上下にやや乱暴に擦られ、ふにふにと形を変える。 温かくも柔らかい感触に包まれているだけで達してしまいそうになるというのに、竿だけでなくその付け根にまで伝わるたぷたぷとした重量感、 精悍に日焼けした野性味のある肌が絶えず自分のそれを擦り上げる刺激の心地よさといったら、慣れ親しんだ自分の左手などとは比べ物にもならない。 「む・・少し動いたな。多少は感じてもらっていると思って良いのか?これは」 群青の絨毯の上にひざまずいてふくよかな両胸を露出して、革張りのソファに腰掛け下半身を露出した姿勢の俺の相手をしているのは・・世界史上最大級戦艦、武蔵。 「じゃあそろそろ、口で遊んでやるとしようか。・・喰い千切ろうというんじゃないんだから、そんなにビビるな」 俺の答えを待たず、あむ、とその引き締まった唇の間に、挟んだ胸の先に突出していた肉棒の先端をくわえ込む武蔵。 胸とは違った水気ある温かさに包まれた感触。男と口づけなんてしたこともないような、ある意味でピュアな唇に先端をちゅうちゅうと吸われるたび、ぴりぴりした快感が背骨を昇る。 「あ・・ちょっと・・・っ!」 思わず俺は腰を浮かせ、亜麻色の髪が左右に小さく跳ねるようにまとめられた彼女の後頭部を掴む。育ちの良い犬を思わせるふさふさの手触りが、やがて上下に揺れ始める。 「ちゅぱ・・む・・ちゅっ・・・ぺろ・・・あむ・・はむはむっ・・・ちゅうぅ・・ぱくっ・・・」 「う・・っく、うぁっ・・・!」 裏筋をなめ上げる。軽く歯を当てる。指先で袋を包みこみ、やわやわと揉む。親指と人差し指の輪で、ちゅっちゅと上下にしごく。 おっぱいでの挟み込みから口と両手での包み込むような形の責めに変わり、肉棒の先端から睾丸の末端まで次々と与えられる贅沢は、もはや相手をも認識できないほどに気持よく、 「へえほふほ、ひもひいのふぁ?」 言葉になってない、吐息が熱い。くすぐったい。視線が恥ずかしい。 「む、武蔵・・・・ちょっとストップ、またイッちゃいそう・・だから・・」 「・・ふん、この程度の責めで情けないことを。・・そんなコトでこの武蔵を、本当に楽しませてくれることが出来るんだろうな・・・」 胎内から湧き上がるような熱くて甘い吐息を帯びた彼女の睦言が、耳朶から脳を直撃し、匂い立つ感触に囚われたままの腰ががくがくと震える。まだだ、まだ我慢できる・・と思いたい・・。 軽く汗ばむほどに熱を帯びてきた彼女の、南方の華のような特有の肌のにおい。それ以上に熱い愛情、劣情、攻める楽しみと快感がないまぜとなって陶然とした雌の上目遣い。 肉感のある両胸の先、彼女自身の意志と興奮を示す、ぷっくりと淫らに膨らんだ武蔵の胸先。そしてだらしない俺の先走りと彼女の唾液を受け止めて、淫靡にてらてらと輝く唇と指先。 デスク上の黄色がかった光のみが照らす深夜の執務室内、俺の眼前に展開されているその光景は、俺にとって一生忘れられないものになるだろうという確信があった。それほどエロかった。 そんなコトの始まりは、数分前に遡る。 「ふー・・。俺一人じゃ重くて、さすがにちょっと君の部屋までは運べないよ。自力で歩けるようになるまでここ、執務室で休んでてくれ」 幸い、新品の革張りソファセットを卸したばかりだった。お偉いさん来客用のつもりだったが、まさか最初に酔った部下を介抱するような使い方になるなんて。 「何だと?提督よ、お前はそれでも海軍軍人のつもりか?基礎体力訓練ははりゃやよふにゃはれ」 いくら自分の歓迎会だからって酔っ払いすぎだろう、後半のろれつが怪しすぎる。まあ、ほとんどの艦娘が撃沈したなか、最後まで粘ったには粘ったのだが。 「そうだな、摩耶なら喜んで手を貸してくれたか。声を掛ければ良かったな」 軽い冗談にギラリと睨みつけてきた武蔵が、俺の方をていやとソファに蹴り捨てた。酔っててもさすがの怪力、逆らいようがない。 そのまま全身で拘束するかのように身体にのしかかってきて、いつもの座った眼で俺の顔面を至近距離から睨みつけながら口を開く。 「なんなんだお前は。大した活躍もしないで速攻で沈んだ艦の戦歴なんで知ってんだ。マニアか。軍艦マニアなのか」 吐息がすこし・・いやかなりお酒くさい、しかしそれがまた色っぽい。眼鏡の奥の目が怖くて声が低いのはいつも通りだが、より迫力がある。怒ったのか。活躍が少なかったことはやっぱ気にしてるのか。 「いや、まあ・・マニアというか、俺は武蔵という艦も結構・・・というか、かなり好きなんで・・・・」 大艦巨乳主義の象徴のごとき柔らかいふたつの膨らみが、俺の胸のあたりを圧迫する。うっかり見慣れてしまいそうになるが、先端部を隠すだけのようなサラシオンリーなのは周知の事実。ズレやしないかとこっちがどきどきする。 「・・大和に匹敵する排水量と攻撃力、特に膨大な敵の攻撃を単艦で引き受けておきながら数時間の航行を可能にした圧倒的防御力、まさに帝国連合艦隊にとっての最終秘密兵器・・」 ちょっとリップサービスを含めてみるが、眉間にシワを刻んだジト眼は微動だにせず『それで?』と無言で先を促す。超怖。 「・・・・えっと・・美人だし、ワイルドな態度の中にも知的な魅力があって・・・・・あと、おっぱいがとても大きい・・・・」 「はぁ?」 乳を押し付けていたのに気づき・・・だがそんなことどうでも良いかのように、ゆっくりと上半身を起こすと彼女は言った。 「・・どこを見てるんだお前は。こんな邪魔なもんがそんなに好きなのか」 呆れ返ったような顔で、自分の巨乳を片手でむにむにと無造作に揉む武蔵。しかしソファの上でまたがった姿勢は変えてくれなかったので逃げようがない。 つーか・・酔っていたとはいえ、なんて事を口走ってんだ俺は。 マウントでフルボッコにされて済む話ならともかく(それはそれで死ぬかも)、最大戦力の彼女と今夜のことをもやもやと抱えたまま「イッテキテネ」「オウヨ」みたいな気まずい関係を続けるのは・・ うわぁ避けたい超避けたい。取舵いっぱい全力回避したい。 「・・・・・・・ま、そこまではっきり言う勇気は認めてやろうか。私に一回ぶん殴られたら二回半は死にそうな細身でありながら、私が女として魅力的だと言い放ったお前の度胸は、な・・」 ちょっとだけ赤くなったような顔に『しょうがねぇなコイツは』というような表情を浮かべる武蔵。あれ、なんか変なハナシに転がりそうっぽい? いや別に今でもおっかないっつーか、あれでもなんかちょっと可愛いような気がしてきた。何故。 「貧弱な腕で、助けてくれようとした借りもあるしな。・・よっし。特別に、今夜はお前の女になってやる!お前が目をつけたこの武蔵のおっぱい、伊達ではないぜ!!」 眼に力を込めたまま、魅力的な谷間を飾るサラシの結び目を解きはじめる武蔵。やがてふわりと落ちたサラシの奥から、乳首もあらわな褐色肌の生おっぱいが、俺の眼前に解き放たれた。 いやいや酔っぱらい杉だよこのお姉さん!憲兵さんタスケテ!!つかまじでおっぱいすげぇ! そのまま俺のズボンのベルトをぐいと外し、チャックを開けもせずパンツごと引きずり降ろし。俺の既に熱く滾ってしまった肉棒が、涼しい外気と彼女の好奇の視線の先にぶるんと晒された。 「さあ、たっぷり可愛がってやるぞ、提督よ・・・・」 股間に話しかけるような彼女のしぐさには、もはや完全な戦闘終了まで引くつもりなど全く見えない。 一瞬で混乱と興奮の極みに達した俺の頭に浮かんだのは、『注意一秒、ケガ一生』という意味不明の警告文だけだった。 艦隊司令部に入電。 我、夜戦に突入ス。 「武蔵、ちょっと・・体勢、変えよう。気持ちよすぎて長くは持たないし、」 というよりも。 「終わってしまう前に、武蔵の身体も味わわせて欲しい。・・ダメか?」 ちょっとはっきり言いすぎた気もするが、そこまで考えるほど理性に余裕が全く無い。 「・・・提督・・・?」 俺の言葉に一瞬、目を丸くした武蔵だったが。 「・・構わんぞ。今夜はお前の女になると言ったはずだ。こんな身体でよければ、・・好きにするがいい」 ちょっとだけはにかんだような表情で視線を外し、彼女はそう答えた。なんでか分からないが、今夜は完全になんでもアリらしい。てかやべぇマジかわいい。 息子に先を越されてしまった唇と谷間には、ちょっと攻めこむのに躊躇がないでもない。蒼い絨毯の上に半裸の彼女を組み敷いた後は、本能の命じるまま、彼女の柔肌、右の脇の下に顔を埋めた。 「ん・・・何を・・」 そのまま思い切り、息を吸い込む。日当たりの良い縁側の猫のような独特の匂いが、俺の鼻腔から肺腑を満たし、興奮の極みにある心を酔わせる。不快感なんてあるはずのない、良い匂い。 「こ・・ら、提督よ、そこ、くすぐったい・・ぞ・・」 言葉を無視して、舌を這わせる。若干ぬるりとした感触の奥に、ざらざらとした肌の触り。酸味の汗の味の向こうは――甘い。とてつもなく甘い。 「あはん・・こら・・・・おい、てーとく・・っ・・そんなところ、ゆっくり・・・舐めるなぁ・・・っ・・!」 「武蔵のここ、甘くて美味しい。ずっと味わってたいよ」 スリムな脇腹のあたりから脇下をガッチリした二の腕付近まで大きく舐め上げると、再び彼女の嬌声が響いた。 そのまま、何度も、何度も。味わい、嗅ぎつくしながら、強さと女性らしさが同居する肉体の脇下を犯し続けた。 彼女の身体がぴくぴくと震え、上をむいてなおツンと主張する乳首が、波打つ乳房の上でふるふると揺れていた。 「あ、そうか・・こっちも、触って欲しいよね」 「提督・・あぁ、触ってくれ・・この武蔵の胸・・・・今夜は、好きにしていいぞ・・・・・・・」 眼鏡の奥のいたずらっぽい目で、必要以上に挑発するかのような彼女の卑語は言葉足らずだったが、かえってそれが劣情を刺激してくる。 ぴんとそそり立ったままの左乳首を、そっと口に含む。再び口中に満ちる、武蔵の味。 「――はっ・・ぁ・・・」 こりこりとした感触。そして周辺の肌とは全く異質の、すべすべの滑らかな舌触り。良く考えると武蔵には似合わないような、それでいてどこかしっくりと来るような、母性の器官。 その魅力にまるでこちらが吸い付かれたかのように、転がし、ねぶるのを止められない。なめらかなままに固く感触を変えていくそれを、尖らせた舌先で、湿らせた唇で、必死に愛撫する。 「やあっ、あっ、はぁんっ!いい、気持ちいいぞ、提督・・っ!」 口と左手でそれぞれの乳首を愛撫し、つまみ上げ、こりこりに尖らせて擦り上げ、いつまでもびくびくと感じさせて。 やがてその先からじわりと、独特の味をした何かが俺の口中に広がって・・いや、そんな幻想を靄のかかった頭に覚えるほどに、俺は武蔵の両乳首を延々と攻め立てていた。 「う・・くっ、ていと・・くぅ・・・」 眉根を寄せた表情のままでカタチの良い顎を高く反らして、がくがくと震えながらも欲望を解放しつつあるような武蔵の右手が、いつの間にか――彼女自身の秘所から、じゅっ、ちゅっ、と湿らせた音を立てていた。 それに気付いた瞬間、自分の未熟さに、軽い嫌悪感を覚える。そうか、そんなに焦らせてしまっていたなんて。 「武蔵」 「あ、提督、これは・・違う、いや、違わないのだが、その、・・」 そっと彼女の手をどけて、ひくひくと震えるその秘唇に、俺は顔を近づけ――ゆっくりと、舌を差し込んだ。 「あっ、はああぁぁぁぁぁっ!!」 一際高い嬌声が、部屋を満たした。 「んっ、むっ、ちゅううっ・・・ぷはっ、ひぁぁ、くあぁっ、うぁぁ・・」 先ほどと同様に、いや先よりも一心不乱に俺のものに口で奉仕する、武蔵。 執務室の柔らかめの絨毯の上、仰向けに寝転がった俺の正面には、上方視界いっぱいに広がる赤いスカートの内部・・下着を脱ぎ捨てた彼女のヒップと、あられもなく両足を開いた状態で差し出されたどろどろのヴァギナ、ひくひくと震えるアナル。 秘所を同時に口と舌と指で攻める、これ以上ないほどに淫靡な形で、俺と武蔵は互いに愛し合っていた。 「んむ・・じゅる・・ここも美味しいね、武蔵・・それに、すごく綺麗だ」 「か、感想なんか、言うな・・すっごい恥ずかしいんだぞ・・・・・はむ、れろ・・そっちこそ、先っちょがぬるぬるで・・・・あん、そこ、やあぁっ・・」 ひくついた排泄腔のあたりを軽く指先でなぞりつつ、若干ごわごわとした和毛の感触をも楽しみながら、武蔵の秘所を吸い上げ、愛液を味わう。 「あぁうっ!」 びくり、と彼女の身体が揺れた。脇下を攻めた時に似た、しかし比べ物にならない程にくらくらと意識を犯し、痛いほどに心臓に早鐘を打たせる、彼女自身の匂いを凝縮したような、さらさらの蜜の味。 アナルに軽く舌を差し込み、きつい括約筋を味わってみる。 「こらぁっ!そこは、そんなぁっ・・・・あ・・・」 充血した谷間を、鼻先で下から上へと撫でてみる。 「うあ、ひぁ、なにやってんだあぁ・・・っ」 ぷっくりと膨らんだ陰核を、お返しにと軽く歯を当てつつ舌でこしこしと扱いてみる。 「ひぁぁぁぁっ!そ、それダメあぁぁぁっ!やめろぉぉっ!」 そのたびに武蔵は気持ちよさそうな声で俺の股間のものを震わせて、ひくひくと動く肉壺からとくんと新たな蜜をふとももに伝わせる。 行為に興奮した武蔵の責めもより情熱的になり、俺の屹立した肉棒を手袋を嵌めたままの指と舌とで容赦なく責め立ててくる。 そしてそれに促されるように、俺は再び彼女の秘所に口をつける。互いの身体を電流のように奔る、甘い快楽の循環。・・しかし。 「・・くっ、武蔵、もう・・・・くあぁぁっ!あっ、あぁ・・・っ」 白旗を上げたのは、俺のほうだった。 射精の絶頂感、幸福感が意識を白く染めてゆく。武蔵の口内に、こらえてきた分の全てを、大量に何度も放ち続ける。 しかし武蔵は決して口を離すこと無く、そのすべてをきつくきつく吸い上げ、飲み干していた。 「んく・・ごく・・・・・はあ、ごほ・・・・喉に引っかかるな、これは・・・・でも――私の身体なんかでそこまで感じいってくれたのは、嬉しいぞ。提督よ」 飲んでくれたのか・・とぼんやりと思いながら脱力した俺の鼻先から顎までは、大きな果実にかぶりついた子供のように、彼女のもので濡れきっていた。 そしておそらくは、武蔵も同様であるはずだった。 眼鏡掛けたままではあったが。 「提督・・そろそろ、こっちでも・・遊んで欲しいだろう?」 ゆらりと立ち上がった武蔵が、俺の身体に跨ってきた。 濡れた秘裂を自身の指先で開き、かすかに糸を引く蜜を、半勃ちの息子の先端に垂らしてくる。 そのあまりの淫靡な光景に、先ほど達したばかりのはずの俺のそれは簡単に二射目を装填してゆく。 やがて武蔵は待ちきれないと言わんばかりに、勃ちかけた俺のものを以外にも細くてひやりとした指で握ったかと思うと、その上に、ゆっくりと――腰を、下ろした。 「・・・っ!」 灼熱の感触が、ぬるりと。きつく、きつく。 「うあぁぁっ・・て、提督のが・・あたしの、なかに・・・入って・・・・!」 普段からは想像も出来ないような震えた声を上げた武蔵が、ゆっくりと上下に動き出した。 ぎちゅ、くちゅ、という水音、媚肉のぶつかりあう音が、リズミカルに室内に響き始める。 「ふふ・・・どうだ・・武蔵、御殿の、内装、は・・うあぁぁっ!き、気持ち良いか・・?」 ぐちゅぐちゅと大胆に動く武蔵の腰の中、別の生き物のように締め上げ絡みついてくる膣内に性器が擦られて、有り得ないような快感に意識が飛びそうになる。 「っくっ・・ああ、最高に・・・っ、気持ちいい、武蔵・・・っ」 だが。一度は達した分か、少しは余裕が無いでもない。 「あっ・・・・?!」 ぐいと腰を持ち上げて、こちらから突き上げ始めて見ると、武蔵は気持ち良さそうに褐色の胸をふるりと揺らした。 「武蔵・・今度は、俺の番だ」 本能のままに両手で腰を掴み、武蔵の奥の奥まで突き挿すように何度も何度も突き上げる。 「ああんっ!き、きもちっ良いっ、あはぁんっ、てい、と、くっ!!」 もはや完全に『女』になって感じてる彼女の姿が、今はとても愛おしい。 彼女をそっと濃紺の絨毯の上に倒し、ちゅるん、と性器を引き抜いた。 びくりと一瞬震え、微かに震える脚をだらしなく開いたままの彼女の眼鏡の奥には――どうして止めるの、もっとして欲しいよ、という少女のような瞳の、無言のおねだり。・・・たまらんな、コレは。 「武蔵・・・ちょっと、後ろを向いてごらん」 「・・・・・そうか・・・更に、気持ちよく、なるのだな・・・?」 執務室のソファに裸の上半身を預け、恥じらう気持ちを上回る快楽への欲望に高く差し出された褐色の尻肉。それを両手で鷲掴み、菊座の下、濡れそぼつ性器に、自分のものを――一気に、突き立てる。 「うああああっ!」 挿入の快感に震えた汗ばむ背の下で、ぶるんと大きな胸が揺れるのが見えた。その声と姿に劣情を限界まで刺激された俺は、何度も何度も、武蔵の尻に音を立てながら自分のモノをぶつけ続ける。 「武蔵・・・武蔵、可愛い、・・・武蔵・・・っ!」 「はぁあっ!提督、好き・・大好き、提督・・ぅ・・・!」 武蔵も快感に蕩けきった声でありえないことを鳴き叫びながら、レザーのクッションにぎゅっと両手で皺を寄せ、更なる快楽を貪る獣のように高く差し出した尻を自ら振り続ける。 「あ、や、もう・・イッちゃうよぅ・・あん、やぁぁ、ああああああああっ!」 「・・・・・・っ!」 褐色の肉感的な腰を逃がさないように抑えつけ、びくっ、びくっ、とキツい収縮を何度も繰り返す膣内に、前屈みになって思う様白濁液をぶちまけながら。 ――超弩級戦艦てのは、やっぱりみんなこんなにエロいのだろうかと、またしてもどうでも良い思考が頭に浮かんでいた。 その日のこと自体は、特に誰かに悟られたということはなかった。 武蔵も翌日から後腐れも照れもなくテキパキと働いてくれて、活躍必至の意気込みに恥じぬ結果を見せてくれていた。 そしてとてつもない量の資材消費、艦娘視点でいうところの食欲・・・・も、常のことだ。 俺がなんとか資材のやりくりをこなしているうち、彼女は簡単に鎮守府に馴染んでいった。 あの日から、変わったことといえば。 週に一度程度の割合で―― 「提督!さぁ、MVP艦たる武蔵の凱旋だぞ!・・・今夜もご褒美は、期待していいのだろうな?」 ヒューヒューと囃し立てる他の艦娘たちをも全く意に介さない、ワイルドな美女のお相手をさせて頂く栄誉を得たことくらいだった。 (おしまい) +後書き 42 :35:2014/06/09(月) 23 56 39.53 ID LFfPHuDn 以上連投失礼しました。 たけぞう好きの同志はあまり居ないんですかねー 個人的には結構面白い人なんじゃないかと思うんですが これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/